れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

成田エクスプレスの超高額グリーン車 乗って評価してみる

E259系NEXこと成田エクスプレス


競合のスカイライナーと比べると料金が高いのに速くない、空港アクセス特急である。

特にグリーン車は超高額と言われ、良い評判をあまり聞かない。

なら自分で乗って品定めをしてみようではないか。

 

事前知識ゼロ、僕が感じたままに乗車録を綴っていこうと思う。



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♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:1160mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏のみ
コンセント:有(1人1つ)
車内販売:無

 


座席は2×2配置で7列分用意されている。チェスのマス目のようなメリハリが効いたデザインの絨毯、暖色系の照明、黒と赤のNEXカラーの座席。JR東日本らしく落ち着きとスタイリッシュさが上手くまとめられている。


通路天井部にはモニターによる案内表示があり、多言語で到着駅を案内。これはNEX普通車にもある設備で、NEXのライバル京成スカイライナーでも見られたものだ。

 

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座席。
高級感漂う黒い革張りのシート。革の座席とは珍しい。ひじかけ部分やマガジンポケットにも革が用いられている。

着席すると、これは少しびっくり。
適度に沈み込みながらも革が受け止めてくれて、まるで革張りのソファに座ったかような感覚を得た。「椅子に座る」とは違うこの感じ、なかなか良い。鉄道車両でこういう座席があるとは...快適の種類はいろいろあるのだなと改めて思わされます。

リクライニングはそれなりに深く倒れてくれ、深くまで倒した場合はフットレストがちょうど良く利用できた。せっかく座席下の足元空間が広いのにフットレストが邪魔してるなーと思ったのだけど、航空機のように荷物置きとして使うのが正解のよう。
枕は柔らかめで個人的には好みでした。

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シートピッチは1160mmととても広い。
シートピッチが広く取られる場合は、ひじ掛け収納テーブルで広さを補うのだけど、NEXでは座面裏テーブルを引っ張って補う。
座面裏には他にフックと革張りのマガジンポケット、ドリンクホルダーが装備。

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ブラインドにも市松模様が。市松模様、個人的には好きなのでこれは良し。
窓も大きめに取られていて景観が良い。まぁこれは近年のJR特急のほとんどで共通することではあるが。


次は車内の他の部分を見てみる。

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車両の先頭部(運転室側)には大型の荷物置き場。
1両まるごとグリーン車に充てられているのに、座席が7列しかない理由の1つがこれだ。
ダイヤル式の荷物ロックが付いていて、盗まれる心配がない。これは列車内では初めて観た。また、荷物置き場と客席を仕切る扉はガラス製のため、車内から荷物置きが見える構造。荷物が見えるところにある、というのは安心できる。

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中間車側は、男女別トイレと多目的トイレ、多目的室のスペースが用意。グリーン車の近くにトイレがあるというのは、特急車両の恒例な気がする。
木目調の扉や左側のオブジェ(?)のおかげか、なんとなく高級感漂う感じ。グリーン車へのアプローチとして良いと思う。

 

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さ6両編成の成田エクスプレスグリーン車は成田空港寄り先頭車にある。つまり6号車、12両運転の場合、6号車と12号車の2両がグリーン車だ。


先頭車両にグリーン車となると、通常は普通車利用客の通り抜けを防止できるメリットがあるのだけど、連結運転を行うNEXでは意味をなさない気がする。分割運転の関係で仕方ないけど、12両中2両がグリーン車とはなんとも贅沢な割り振り。


ちなみに、この日の乗客は東京から乗ってきた紳士1名と筆者の2人だけ。空いてたおかげでいろいろ探検させてもらえました。

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さて、品定めをしていこう。


諸氏のブログを読んでみると、先代253系の座席種類の豊富さやチャレンジ精神に比べて、E259系は何たることかという意見が散見された。たしかに253系の座席はバラエティーに富んでておもしろかった。だけど僕は253系NEXに乗ったことが1度しかなく、253系の座席を楽しめてない。よって253系と比較して減点する材料にはならず。


改めて考えてみる。
4列シートはグリーン車にしては狭すぎる。これはNEXに限ったことではなく最近のJR特急全てに言えることではある。近年の車両は、グリーン車ならではの高級感やプライベート感に乏しいものが多く、もはやそれが標準的になってしまった。だが今回の場合、高級感は革張りシートとその快適さでクリアとしよう。

 

次に、先ほど褒めたフットレストについて。よくよく考えてみれば、これはグリーン車の装備としては微妙だ。
確かにリクライニングした時にちょうど良かったけど、その時だけちょうど良いのは装備としてどうなのか。フットレストは位置が好きな位置で固定できないし、その体制ではない時は不要な装備であるためとても限定的。他の記事でも僕はレッグレストを好むと言ってるけど、やっぱりそうだなと改めて自覚した(笑)。


だがもし僕が推してるレッグレストを導入する場合、椅子下は荷物置きとしては使えなくなる、ということになる。かと言って足元に何もないと普通車との差別化ができない。その結果、フットレスト装備に落ち着いたのかもしれない。
そう、そもそもNEXは日本人観光客をメインに考えられてはいない。でも、日本人観光客も楽しめる車両でなくてはならない。そこが難しい。

 

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続いて料金。
今回乗車したのは新宿~千葉間。グリーン車料金は3560円で、さらに乗車券代が上乗せされる。
同じ区間を普通車で利用すると、特急料金は1290円だ。普通車の倍以上のお金を払って乗る価値があるかと聞かれると、割高感がどうしても感じてしまうだろう。
僕はキャンペーンで普通車を半額で利用した人間なので、余計に高額に感じられます(笑)。でも乗車券含めて5000円近くなるのは、やっぱり高い。

 

www.railnoote.net




成田エクスプレスの最大の利点は、その路線網を駆使して各地へ発着していることにある。煩わしい乗り換えの手間から解放され、空港から離れた各地へ座ったまま移動できるのは非常に便利だ。その点と料金を天秤にかけた時、グリーン車を選ぶに至るかは人それぞれだろうけど...。コスパを考えると僕は選ばない、という結論に至った。
空気輸送と皮肉られるほどだから普通車も空いているし、その普通車も広くて快適なのでなおさらそう感じます。ただただ高い、の一言に尽きますね。


というわけで評価終了、もう乗ることはなさそうです。


ちなみに訪日観光客にはJAPAN RAIL PASSというお得な乗り放題パスがある。その利用者向けの座席なのではないかなと。訪日客にはお安く快適なおもてなし、ということかもしれない...。



今回はこの辺で。