れいるのおと

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E259系成田エクスプレス 普通車の快適性と利便性

JR東日本 E259系で運転される特急成田エクスプレス。普通車の乗車記。

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首都圏の主要駅と成田空港を結ぶ、NEXこと成田エクスプレス。2022年春から千葉駅停車が増え、横浜や大船、新宿から直通する特急列車としての利便性が高まった。
成田エクスプレスの普通車の乗車記と、千葉駅まで乗車したレビューを綴りたい。



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車内全景。
ビジネス特急といった雰囲気で落ち着いたインテリアだが、明るく解放感がある。
側面窓は周りが黒塗りかつスモークフィルムで暗めに見えるので、車内がこんなに明るいとは少し予想外だった。
デビューして10年以上経過している車両だが、古さや経年劣化を全く感じさせない。清潔感や設備の耐性についてもかなり進化しているのだろう。


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座席。
床と同様に市松模様があしらわれている。赤と黒のNEXカラーを253系から受け継いでいる。枕は可動式で上下動かすことが可能、枕カバーにはNEXのロゴマークが描かれている。

座面裏はテーブルとドリンクホルダー、マガジンポケットとここは一般的。椅子がE657系のものとよく似ている...。E259系は当時は久々の新形式で、今の特急車両たちの基礎となった車両と言われている。だから似ているのかも。

座席の回転は、座席下のペダルで行うのが一般的だけど、この車両ではひじ掛けの根元にある黄色いレバーを引くと、座席が回転できる仕様。よって足元が大変スッキリしている。航空機のように荷物を収納できることを目指した設計かもしれない。

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ひじ掛けにはコンセント、全席に備わっている。
今でこそコンセントと可動式枕は特急車両の一般的な装備だが、これらの設置が始まったのは、新幹線ではE5系、特急ではE259系が初めて。ともに2010年頃にデビューした車両である。

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シートピッチは1020mmと普通車にしてはとても広い。リクライニングとスッキリした足元空間のおかげで、かなり広々としている。快適。いや快適すぎる。別に鍵付きの荷物置き場も用意されているため、荷物を預けてゆったりくつろげる。こりゃ素晴らしい。
普通車にしては珍しく枕の周りに張り出しがあり、ちょっとしたプライベート感も味わうこともできた。長時間座っても疲れにくい程よい硬さと弾力。今活躍するJR東日本の特急車両の座席と似た座り心地のように感じた。

 

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空港特急で他社が優勢のため、空気輸送なんて呼ばれてるNEX。だけど、この快適さが使われないのはもったいない。今JRはビジネス利用を促進していて、千葉停車もおそらくその一環。快適で速いし列車本数もあるから、料金によってはお値段以上の価値があると思う。ただ、NEXはA特急料金という少し高めの価格設定。お安いと捉えるかは個人の主観に委ねられている。


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枕やコンセントに加えて座席の座り心地を取っても、この形式の開発により以降の車両の標準化を目指したのだろう。思い返すと、E5系E259系がデビューして以降の車両では、サービスや設備に一定の基準があるように感じられる。進化を続けて来た中でとある収束を見出したと言いますか、コストや効率化を重視するよう転換したとも言える。これがJR東日本の方針なのかな。
そんな推論を立てながらE259系の乗車旅を楽しんだのでしたとさ。


今回はこの辺で。


 

 

 

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