ルフトハンザドイツ航空 羽田-フランクフルト線のビジネスクラスの搭乗レビュー。
搭乗便:LH717便 羽田(HND)→フランクフルト(FRA)
機材:Lufthansa(ルフトハンザドイツ航空) Boing747-8(D-ABYH)
2023年現在、羽田空港に唯一乗り入れているジャンボジェット、それがルフトハンザドイツ航空のB747-8。ジャンボの退役が進む中、羽田から乗れる機会があるだけでも貴重なのであります。
羽田からフランクフルトまで、ビジネスクラスに搭乗してきたレビューを綴っていく。
2階建てになっているジャンボジェット。ビジネスクラスは2階と1階両方にあるが、搭乗したのは2階席。
座席は、通路を真ん中に2+2で配置されている。椅子は互い違いに角度を変えてあり、くの字型になるように設置。
レッグレスト付きのリクライニングチェアのような見た目の椅子だ。完全にリクライニングを倒せば、フルフラットになる。前座席の後ろ部分と一体となり、大人1人がくつろげる空間が生まれる。
就寝用の枕と毛布が用意。座席裏ポケットにはミネラルウォーターとLufthansaロゴ入りエコバッグ、アメニティはLOCCITANEだ。
窓側のデッドスペースは荷物入れ。ふたを閉めれば物置く台などとして使うことが出来て便利。
座席の間にコンセントがあるので充電ができるが、早速ドイツ規格なので変換プラグが必要だった。
テレビ・オーディオコンテンツは日本語の用意があり、つまらない14時間を過ごすことはなさそうだ。
機窓。
2階席だから少し目線が高い。2つ並んだエンジンが見えるのも、もう日本国内便では体感できない景色。
飛行機は、定刻より30分ほど遅れてプッシュバックを開始。
大型機特有の安心感、慣れない2階席の目線を味わいながら、羽田空港を飛び立った。ドイツ・フランクフルトまで約14時間の旅の始まりであります。
ベルト着用サインが消えると、まずはウェルカムドリンクを尋ねられる。早速ドイツビールをオーダー。
ドイツはビール大国。原料について定めた"ビール純粋令"は、世界的にも有名だ。澄んでいて色が良く、口当たりはキレがあり、とにかく美味い。
日本の航空会社のように、ビジネスクラスのアテンダントによる丁寧な挨拶はない。でも定期的に行き来して気にかけてくださるので、サービスが足りないとは感じなかった。フランクで接しやすく、サービスが行き届いている。日本ほど硬くなりすぎない感じがイイ。
客室乗務員は8割がドイツの方のよう。この日の搭乗者もほぼドイツの方で、ドイツ語は飛び交っていたのだが、英語でもお話できたのでそこはクリア。
日本のCAさんも乗っていたけど、ほとんどエコノミークラスのサービスに当たっていたのでお会いできず。日本語のアナウンスはあった。
つづいて機内食について。
機内食は、離陸後と着陸前の2回で、離陸して約1時間半後と、着陸2時間前を目安に提供された。洋食、和食の用意があり、せっかくなので洋食をチョイス。
しっかりしたフルコースで、どれも美味しい。日本路線なのに、メニューがドイツ語/英語しかなかったのが少し残念だった。
それ以外の時間に食べる、間食用のメニューも種類が豊富。ただ、筆者は出発前のラウンジでお腹を満たしていたので控える。上位クラスに乗ると食事に困らない分、どこでどれだけお腹を満たすかを考えなくてはいけないんですね(笑)。
窓からの景色。
1枚目から順に、離陸後1時間、2時間、9時間くらいのものだ。
日本―ヨーロッパ線のほとんどは、ウクライナ戦争の影響で航路が変わっている。
通常、日本の北西に飛んでロシア上空を経由するのだが、現在は太平洋・北極経由で運行されているのだ。
3枚目は北極付近、グリーンランド北側付近の機窓。ぼんやりとした景色は、北極付近ならではの機窓だったりするのかな。高高度、そして極地であるからか、機窓はいつ見ても美しいものだった。
大型機ゆえか、揺れはとても少なくすこぶる快適。フルフラットになる座席でゆったりくつろぎながら空の旅を楽しんだ。
離陸から14時間、ヨーロッパでも有数の巨大空港、フランクフルト国際空港に降り立った。
日本では朝方3時、現地時間では19時くらいになる。
食べてばかりで動かないからお腹が重いのと、時差で眠いのとで、足がおぼつかない。現地時間が夜なので、このままホテルで寝ればいいのが救いだった。国際線、ビジネスクラスをスマートに乗りこなせたらかっこいいんだけども(笑)。
35000ftをひたすらに飛んだ14時間。横になって空の女王に身を預ける、贅沢で快適な空の旅は、忘れられない思い出となりましたとさ。