れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

首都圏から消える多扉車

時代が平成になった1990年頃、首都圏の鉄道の沿線人口は右肩上がりを続け、鉄道各社は対応に追われた。両数や車両本数ではカバーしきれなくなってきた時に登場したのが多扉車・ワイドドア車だ。


1990年に営団(現:東京メトロ)03系に5扉車が登場。京阪での採用例があった多扉車だが、首都圏では初めての試みだった。5ドア車は直通する東武鉄道の20000系、また京王の6000系にも採用される。翌年にはJR東日本205系にも6ドア車が誕生、以降209系、E231系にも6扉車が組み込まれる姿が見られた。


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写真は東武鉄道20000系20050型。8両編成中の前後2両ずつが5扉車になっていた。

時代の流れが変わり、人口減少による混雑緩和によって2010年代には多扉車は登場しなくなった。ホームドアを導入進めるうえでは疎ましい存在ですらあったのかもしれない。
ほとんどの場合が新車投入による置き換えで多扉車を淘汰。JRの山手線は新たにサハを新造、総武線武蔵野線への転属による組み換えで4扉車に統一した。

今日、東武線の北春日部に留置されていた東武20000系20050型の最後の1編成が廃車回送されたことにより、首都圏から多扉車が全滅。営業運転は終了しているから今更な話ではあるけど、走行シーンすら見られないというのは寂しい。
コロナの影響でリモートが増えて減収がつづく鉄道各社、こういう変わった車両は減っていく一方なんだろう。減少だの衰退だの後ろめたい報道ばっかりで気分が上がらない。コロナ収まれば少しは明るくなる...か?




今回はこの辺で。


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