由来は知らなかったが、毎年6月10日頃には都電でイベントが開催されていたので印象深い。コロナ禍でイベントは今年も中止。
そんな記念日にちなんで都電荒川線荒川車庫で保存されている7000形7001号車を。
2017年春に引退した7000形。
時代は荒川線以外の路線があった1970年代。都電の全廃が予定されていたものの、27・32系統は存続が決定、これがのちの荒川線となる。3次グループの7055号車~7093号車のうち、比較的経年劣化が見られない31両が荒川線へ。ワンマン化を行うにあたり、床下は流用、車体を新造して載せ替える更新工事が行われた。同時に、車番を新たに振り直し。車両番号の若い順に7001~7031まで新たに設定された。
つまり7001号車は元7055号車であって車体自体は1978年のもの、というややこしい変遷を辿っている。これ以外にも1000形から床下機器を流用して生まれた旧7000形、全て新造された7000形などなど、1つの形式名を名乗りながらバラエティ豊富な形式である。
こうして生まれた更新車体の新7000形は、2017年まで活躍、引退。7700形になった8両以外は廃車となったが7001号車は解体を免れ、荒川車庫に鎮座している。
2013年にかつての塗装を復刻。といっても更新車体とこの塗装の組み合わせは初めて。
ブラインドがすべて降ろされ、中の様子はあまりよく見えない。たまに通電している姿も目撃されているため走行可能な状態ではある様子。今後の予定は発表となっておらず、続報に期待したい。
隣には同じカラーリングの6000形6086号車。
この日は隣で8500形が休んでいた。
ついこの間まで8500形が最新鋭だったはずなのに、気づけば最古参の形式に。正確には7000形ボディの7700形が最古参かだろうか。もうわからない笑。
馴染み深い7000形の生き残りがいるというのも不思議な感じだが、そのうちぜひ7000形塗装復刻をやってほしいものですね。
今回はこの辺で。
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