れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

【押しのけて進む】都電荒川線のスプリングポイントを見る

列車の行く先を決めるポイント。その切り替えは電気的な指令によって動くものが多いが、ローカル線などでは操作不要タイプのものが使われることがある。
それがスプリングポイント都電荒川線で使われているものを観察してみた。

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訪れたのは荒川車庫前。車庫からの引き込み線と本線が合流するポイント。
ポイントの進路は本線を示している。トングレール(可動するレールのこと)はいわゆるバネで方向を固定されているだけだ。車庫から出庫する車両は引き込み線からやってきて、線路を押しのけてポイントを切り替える仕組みになっている。

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本線にあるポイントを荒川車庫前駅から眺めた図。写真手前が早稲田方面、奥が三ノ輪橋方面。
電車は駅出発時には低速で進み、トングレールを押しのけて進む。停止線(枕木と並行してある黄色いライン)に停車して後退すれば、反対側(早稲田方面行き)のレールへ転線可能な造り。

バネで固定されているだけなので、電車通過後トングレールは元に戻る。
ポイント通過時は、車内ではトングレールを押しのける鈍い音を体感することができる。

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地方ローカル線の行き違い可能駅や路面電車に多く採用されているよう。低速で通過することが強いられるが、路面電車やローカル線なら問題ない。電気的制御も人手も不要なため理にかなっている。

仕組みとしては大変おもしろいというか、一周回って斬新(笑)。Nゲージで言う、ポイントを無理やり通過させるのと仕組みは同じなわけで。Nゲージでやる場合、電気的な切り替えも兼ねているのでなかなかこうは行かないけど。初見ではどのような仕組みなのかがわからない、少し変わったポイントでした。



今回はこの辺で。


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