れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

新金線の旅客化計画はどうなるのか

自粛解除の影響で急激にやることが増え、更新が滞っていた。
最近は新金線に新たな線路を建設中だと話題になった(複線化が騒がれたが実際は線路移設のためだったらしい)。ということで新金線の旅客化について、ちょっとした考察をしてみようと思う。


新金線とは、常磐線金町駅総武線新小岩駅東側にある新小岩信号所までを結ぶ路線の通称だ。総武線の支線扱いになっているこの路線は、通常は貨物列車しか入線しない。隅田川駅から発車する千葉方面の貨物列車や鹿島貨物、JR東日本工臨がこの路線を走行する。多いときは1日20往復以上の列車が走っていたが現在は数本の貨物が行き来する程度になっている。


葛飾区や千葉の松戸近辺では、南北交通が不便だ。金町駅から京成金町線が伸びているが、青砥駅までしか行かない。もっと南にある総武線京葉線までアクセスするには、武蔵野線や山手線の駅を経由するしかなくなってしまう。


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金町駅を通過するE657系と出発を待つ工臨工臨はこの後新金線を経由して新小岩信号所まで行く。

そこで前々から検討されているのが新金線の旅客化。新金線建設当時は複線化の計画もあったため、用地は確保済みであり、旅客化は難しくないと思われていた。が、国道6号線を跨ぐ踏切があり交通障害を引き起こしているため、旅客化計画は進んでいない。一時期はLRTを走らせる計画もあったようだが、JRと区、警視庁の協議では難しいと判断が下され、状況を見て長期的に構想するという形になっている。


最大のネックである国道6号線との交差を解消するには高架化が必須だが、莫大な費用がかかるため見送られている。新型コロナウイルスの影響で通勤需要が減ってくる可能性が高いため、採算に合わない高架化案はより厳しくなるだろう。



踏切に目を瞑れば、快速線の付属5両を利用するなどしてすぐに運転できそうな気もするが....やはり鉄道は採算が取れないといけない。当面は現状維持、旅客化の可能性はどんどん低くなっているだろう。
不便な南北交通を解消してくれるのは、東京地下鉄が計画している半蔵門線有楽町線の延伸に期待するしかないのかもしれない。




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