JR北海道が所有していたDD51。全車両が函館運輸所に所属、客車の牽引から工場の入出場など幅広く活躍する車両だった。
目を引く北斗星塗装は、北斗星が運転を開始した1988年から。1988年3月に寝台特急北斗星が運転を開始、その当時はオレンジに白いラインの原色で活躍していた。すぐにDD51を北斗星色へ塗装変更されることが決まり、ほとんどが年内のうちに北斗星色となった。
トワイライトエクスプレスの登場は1989年、カシオペアは1999年。結果としてトワイライトエクスプレス塗装やカシオペア色は登場せず、引退まで全機が北斗星色のままで活躍した。トワイライトエクスプレスの運転開始が1年早ければ、トワイライトExp塗装が誕生していた可能性は大いにあっただろう。
全重連形で、番号は1000番台を名乗っている。DD51-500番台が799号機まで番号を使ってしまい、貨物機用の800番台と番号重複を避けるために1001から新たに番号が振られたという経緯があり、JR北海道所有機はすべてこのグループの車両だった。よって下の写真のような下二桁が00の車番も。最近の車両ではなかなかない車番である。
道内の夜行列車の牽引も行っていたため、国鉄民営化後も20機以上がJR北海道管内で活躍していた。列車廃止によって廃車が相次ぎ、2000年代は15機程度に数を減らし、晩年は10機体制で運用に就いていた。トワイライトExp、カシオペア、北斗星は重連、急行はまなすは単機で牽引。合間の運用で苗穂工場への回送も担当。2015年の寝台特急廃止に伴って、全機が運用を離脱した。
最後まで残った10機のうち数機が、ミャンマーへ譲渡されることが決まっている。既に2機が現地で活躍中が、いまだに室蘭の崎守埠頭に3両残っており、輸出待ちの状態のよう。
埠頭近くにあり陣屋町駅から分岐する陣屋町臨港駅にも数両が放置されているらしく、キハ183系と共に放置プレイが続いている。潮風にさらされ続けて痛々しい姿のようで...秋田港の24系同様このままどうするんだろうといった感じだ。
DD51引退後も、東武でDE10北斗星色が登場したり、模型ではKATOがリニューアル発売したりと何かと話題な北斗星色。この塗装ははまだまだ楽しむことが出来そうですね。
今回はこの辺で。
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