れいるのおと

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日比谷線と東急の直通運転復活の可能性を考える

僕の主観だが、鉄道会社は直通運転がブームになっているように思う。ブームというより、ただ単に計画されていたものが相次いで開業しているだけかもしれない。東急の5直、上野東京ライン開業、JR・小田急の乗り入れ開始、相鉄直通などなど。そう考えると、2013年に日比谷線東横線の直通運転が取りやめになった件がは、比較的珍しい例だと言えるだろう。


2013年3月まで、日比谷線東急東横線菊名駅まで乗り入れていた。直通運転はJR常磐線↔千代田線↔小田急線の方式と同じで、メトロ車両のみが東武・東急の両線に入線するスタイルを取っていた。


直通運転取りやめの背景には日比谷線車両が18m級であることや副都心線との直通運転が始まったことが理由にある。
20m級車両の8両・10両が主力になった東急には18m級8両ではキャパが不足しているのは明らかだし、またホームドア導入の面でも障害になる。副都心線との直通で都心へのアクセスが向上したこともあり、運転が取りやめになった。1964年の直通開始から49年、節目の50周年を迎える直前の話だった。

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03系の菊名行き。

ここで注目したいのは、あくまで直通運転は"休止"になっているという点。廃止ではなく"休止"という言葉を使っていることが引っかかる。
日比谷線車両は半蔵門線「鷺沼車両基地」で検査行っており、この車両基地東急線内にある。そのため、線路は繋がったままであるし、検査の際は東急線区を回送される。言葉通り"ただ直通運転をやめただけ"になっている。
つまり、やろうと思えばいつでも直通再開できる状態にあるわけだ。そして、日比谷線東武線の新型車両13000系・70000系は20m級車両、車両長の問題もクリアしていて、7両と短いけどホームドアには対応可能だろう。再開を期待しても良いだろう。


再開するとなった場合、最もあり得そうなのは菊名までだろうか。
「車両の両数」と「メトロ線内の遅れを東急線内に持ち込まない」という点から、各駅停車に充てられる可能性が高いだろう。
もし直通を複活させると、都心へアクセスがさらに増えて広範囲に渡る東急ネットワークのとメリットは充分ある。だが、会社へのインタビュー記事によれば「復活の予定はない」とのこと。副都心線と直通しているうえ、数年後には相鉄直通が控えているため、日比谷線直通に対応できる余裕はなさそうだ。


そもそも、どれくらい需要があったのかがイチ鉄オタの僕にはわからない。中目黒で優等列車に乗り換える人がほとんどなら、日比谷線と直通させる理由はあまりないことになる。
中目黒という中途半端な途中駅より、起点である渋谷から直通する方が運用上も都合が良いだろう。これら仮定のもとで改めて考えると、日比谷線直通を復活させる理由もなく、敢えて線路を切って完全に直通できない状態にする理由もない。現状のままが最善なのではないかという結論に至った。ちょっと
中途半端な気もするけど、双方にメリットがある形態な気がしている。


今回はこの辺で。


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