れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

折戸を採用した車両は復活するのか

折戸は、扉を開いたときに折り畳みできる構造になっているドア。
最大のメリットは、引き戸のように戸袋を必要としない点。その構造から戸袋設置できない路線バスの1番前の扉は、かねてから折戸が採用されてきた。
鉄道車両にも多く採用されており、ブルートレインのそれが有名だろう。


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近鉄12400系の折戸。

現在は電車・バスともに主流ではなくなり、少し昔の車両に採用されているものを見かける程度になってしまった。そんな中、近鉄では折戸の車両が現在でも多く活躍中。ACEと最近投入された「しまかぜ」や「ひのとり」以外の特急車両が折戸だ。

また昔の特急車両や客車、気動車に採用が多く、ロマンスカー583系、12系や14系、四国のキハ32やキハ185系などでも目にすることができる。


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開閉時には扉が内側に出てくるため、一歩下がってお待ちくださいという旨のアナウンスがある。


ブルートレインにも多く採用されていた折戸だが、寒冷地では雪が詰まる・凍結する・気密性に乏しい・壊れやすいなどの問題から、北斗星はまなすでは引き戸に改造された車両もあった。実際、走行時の状態を見ていると引き戸の方がメリットが多そうだなという気がした。
最近は戸袋の省略が不要であったり引き戸でも問題がないことから、新しい鉄道車両への採用はなく、隠れた絶滅危惧種のような位置づけになっている。


バスでも同じで、路線バスでは折戸を改良したグランドスライドドア、観光バスでは外飛び出すスイングドアの車両ばかり。厳密な意味での折戸はもう出てこないだろうなと思っていた。
しかし先日、三菱ふそうが受注生産に限り折戸採用の観光バスの生産を行うと発表。スイングドアをやめることで巻き込み事故を防止を狙うとのこと。バスならではの理由だ。


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現時点で鉄道車両への復活はメリットが少なく、現実的ではなさそうというのがタイトルのアンサー。可動部分が少ない方が気密性や保温性に富んでいるし、故障もしにくい。個人的には機械的なところが好きなんだけど...今後はこれもひとつの時代の象徴みたいなものになるのかもしれないですね。



今回はこの辺で。


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