れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

E4系「Maxあさま」という迷(?)列車

引退が迫るE4系Maxは、現時点で7編成が稼働している。
そのうち特殊なやつが2編成。P52編成とP82編成だ。


P52編成・P82編成はともに長野新幹線への乗り入れ対応編成。すでに廃車となったP51編成・P81編成も乗り入れに対応していた。
3次車にあたるP51・P52編成は30‰の急勾配での走行に対応し、抑速ブレーキ等を装備。軽井沢まで入線可能。
4次車にあたるP81・P82編成は、軽井沢~佐久平間にある異周波数切り替えに対応。日本の東西で別れる電源周波数50hz/60hzの両方で走行ができる。


これを生かしてか、2001年7月から運転されていたのが臨時列車「Maxあさま」。これは軽井沢~東京間で運転されていたもので、上り列車のみ運転が行われていた。
下り列車が運転されなかったのは、満席の状態では長野新幹線の急勾配を登れないためだったようで...。結果的に下りは回送、上りのみ営業という形で、全列車が8両編成単独で運転された。


IMGP3746
長野入線対応のP82編成。

運用はP51・P52編成が交互に担当。これらの編成は前述の通り、周波数切り替え装置を積んでいないために軽井沢からの運転となっていた。
せっかくなら長野から走って欲しい...となればP81・P82編成の出番だ。両編成は2003年11月に登場。だが、残念ながら長野発の列車が運転されることはなく、「Maxあさま」の運転もこの年の9月をもって終了した。

そもそもP51・P52編成もP81・P82編成も簡易的に入線対応しているとのことらしく、頻繁に運転することを考えていたわけではないらしい。Maxあさまが運転終了となったのはこういった部分が背景にあるのかもしれない。これももう20年近く前のお話。


引退まで1か月となったE4系は、東北新幹線でのラストランツアーも企画されている。Maxあさまという迷(?)列車のリバイバルにも期待していたんだが...残念。列車運転の意義、新しい保安装置への対応など、諸々を考えると現実的でないのは言うまでもなかった笑。




今回はこの辺で。


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