れいるのおと

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TOMIXvsマイクロ 209系MUE-Trainを比較してみる

先日やっと入線を果たしたTOMIX製の209系MUE-Train。すでに所有しているマイクロエースのMUE-Trainと並べて比較してみることにいたしましょう。

まずは基本データ。

マイクロエース
A7654 209系 多目的試験車「MUE-Train」タイプ7両セット
・発売:2012年4月

TOMIX
・93556 209系在来線試験電車(MUE-Train)タイプセット
・発売:2019年4月

両社ともタイプ品での発売。よって、塗装やパンタグラフなどは実車と同じだが、MUE-Train特有の屋根上や床下の機器類は省略となる。
また、実車では2008年に4号車サヤ209-8が廃車され現在は6両編成での活躍だが、7両セットでの製品化となっている。


さて早速並べてみる。まずはお顔から。

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左がマイクロ、右がTOMIX
並べてみると違いがはっきり。どちらも特徴を捉えていてかっこ良いが、マイクロ製の方が若干面長だろうか。マイクロ209のこの顔、個人的には結構好きなんだが。


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ライト点灯時。同じく左がマイクロ、右がTOMIX
方向幕や列番が明るく点灯し、ライトが若干黄色っぽいマイクロ製、白色LEDを採用、幕は暗めだがはっきりしているTOMIX製。


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実車
模型では実寸をそのまま反映すれば良いというものでもないらしいので、ここでは長さを測り実車の1/160になっているか等々の検証は行わずにやってきた。つまりあくまで印象があっているかで書いております。

実車と見比べてみると、ライト点灯時の印象はどちらも良さげ。敢えて甲乙付けるなら、ライト非点灯時の顔の印象を含めるとTOMIXの方がポイントが高いかなと。
でも面長顔のマイクロ製の方が個人的には好み。並べてみると、TOMIXは顔を上から潰してないかと思えてくる。


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続いては帯や先頭部の形状、印刷等の比較。上がTOMIX、下がマイクロエース
車輪はマイクロは波打ち車輪を採用、遠目から見ても目立っていいアクセントになっている。

こうしてみると、マイクロエースの帯色は黄色っぽい。実物の模型ではもうちょっと白めに見えるけど黄色っぽさは否めない。かといってTOMIXの帯色も白すぎるような気がするので、この中間がベストかと個人的には思う。
白って実は何色もあるんですよね。表現は難しそうです。


FullSizeRender
M車はTOMIXは2号車、マイクロは5号車。実車ではどちらもモハ。
マイクロ品は大きめなモーターが目立ちます。先ほどの写真より、マイクロ品の帯色が白っぽく映っているが...この写真の方が実物の模型の色味にあっている。


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mue-trainのうち先に廃車された4号車サヤ209-8の窓埋め。これは窓パーツの塗装で表現されている。
これはどちらも良いと思うのだけど、窓パーツの張り出しの差が感じられた。


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斜めから窓を見てみる。
意外と各社の特徴が出るのが窓パーツ。マイクロエースはパーツそのものは薄めだが、窓にはめ込んだ際は丸みや奥まったような見た目になる。これも比較してみるとわかる点で、普通に見る分には違和感は全くないレベル。


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屋根上。色味が異なっております。
タイプ品なので、実車の屋根上の細かい機器類は両製品とも再現されていない。


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エアコンの比較。左がマイクロ、右がTOMIX。どちらも造形が細かくて良いが、意外と差が出るものなんだなぁと。

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妻面とパンタグラフ。同じく左がマイクロ、右がTOMIX
新品購入時では両製品ともアーノルドカプラーだが、TOMIX品はTNカプラーに交換している。

妻面のビートや配管の再現は両社とも細かくてリアルで素晴らしい。パンタグラフの強度や扱いやすさについてはTOMIXに軍配。

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先頭部や表記類などの比較。左がマイクロ、右がTOMIX
TOMIX品の帯はインクジェットなのだろうか?塗装はきれいだが、よく見ると粗さが目立つ。
印刷技術はさすがマイクロで、帯も細かい表記もきれいにプリントされている。


結論としては、どちらにも甲乙付け難かった。両社とも良いところもあれば微妙なポイントもある。
唯一引っかかるのは、TOMIXが東日本の車両なのに愛知で初回生産は愛知のイベントで発売するという点。これが高額転売の原因の1つでもあったと思う。後にオンラインショップで販売したくれたから良いけども...。

考えてみると、非営業の試験車で2社から製品化された車両は、国鉄型を除くと大変珍しい。
ドクターイエローほどの知名度があるわけでもない車両を製品化してくれただけでもありがたく、喜ぶべきなのだろう。




今回はこの辺で。


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