れいるのおと

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【乗り得な普通列車】 キハ185系の普通列車に乗る

特急車両で運転される普通列車
数は多くないが、全国各地でちょこちょこ見られてきた超乗り得列車である。
今回はJR四国で走るキハ185普通列車について触れていきたい。

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国鉄時代末期に登場したキハ185系。特急として活躍していたものの、民営化後に2000系登場した。これはJR四国で進められた高速運転化によるもので、振り子搭載で高速運転が可能な2000系により、キハ185系は活躍の場を減らすこととなった。


そんな中、次なる場として選ばれたのが、予讃線普通列車だった。予讃線を走るキハ58が老朽化していたため、置き換え用として改造。新たにキハ185系3100番台を名乗った。
普通列車専用車両として、塗装は独自に設備を簡素に。といっても元特急車両である、内装は特急のまま。乗り得車両が誕生した。

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キハ185系3100番台は、予讃線松山~宇和島間の普通列車に充当されている。
外観の形状そのまま。塗装は新たに赤い帯を追加、とても識別しやすい。計10両がこの3100番台に改造されたが、現状では7両が松山運転所に配置されている。
ちなみに3両は再改造され、特急車両へ復活したり四国まんなか千年ものがたりへ組み込まれたり。何でもこなせる万能車両である笑。

さて、車両詳細を見ていこう。

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先ほども書いたように多くは元のまま。外観や折戸もそのまま残る。ただしトイレ無し。
列車は2両編成で組成され、朝晩の普通列車を担当している。

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車内。
座席は回転式のオールクロスシートだが、リクライニングができない。また、座席の枕カバーがビニール製のものに変更されている。その他の大きな変更点は無さそうだった。

これが乗車券だけで乗れてしまうとは何とまぁ贅沢なこと(笑)。特に松山~宇和島間は比較的長いため、18切符利用時に乗れると嬉しい車両なのです。


バリエーション豊富なキハ185系の中でも細く長く走り続ける3100番台。末永く走って欲しいものです。


今回はこの辺で。