れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

室蘭・陣屋町にいるDD51北斗星色を見学する

DD51北斗星色。
JR北海道が所有し、北斗星カシオペアトワイライトエクスプレスはまなすなど往年の寝台列車を牽引してきたディーゼル機関車である。
寝台列車終了により引退したDD51は、国外輸出されることが決まっていた。一部機関車は輸出されたものの、大半の車両は何らかの事情で輸出されず、現在も室蘭港で留置された状態が続いている。


つまり、今でも往年の名機たちと対面できるということ。これはぜひ観ておきたいところだ。
というわけで室蘭を訪れることに。留置されている室蘭港へ向かった。

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まずやって来たのは、港近くにある陣屋町(じんやまち)駅。

陣屋町駅は、室蘭本線の旧線上にある貨物駅。旧線は現在の室蘭本線の南側にあり、本線とは本輪西(もとわにし)駅付近で接続している。
この駅は、JR北海道の車両が輸出される際の窓口的な役割を果たす駅としても知られている。過去にはキハ183系やキハ143系、711系などが搬入され、輸出だけでなく解体も行われていた。


構内にはDD51が4両とホキ800形が留置されていた。2016年3月に2両のDD51と14両のホキ800が甲種輸送で到着していて、これはその時運ばれた車両たちだと思われる。

ここから先は近づけないので遠目から。ここでの撮影は軽く済ませて、別の留置場所へ向かった。

IMGP8452
海側へ1kmほど行ったところにある崎守(さきもり)埠頭にやってきた。
「劇場版名探偵コナン 銀翼の奇術師」でB-747が不時着した港がここ。鉄道界隈以外にも知名度が高めだったり(笑。


崎守埠頭では、5両のDD51と事業用車両たちを見ることができる。
陸に平置きされていてまさに輸出直前といった雰囲気......だがこの状態で留置されて何年も経っている。DD51は2016年3月の寝台運転終了後まもなくやってきて、6年とちょっとか。この間ほぼ動きがない。事業車はいつからいるのか不明。


IMGP8463
こちらは近くへ寄れるので少し見学。

色褪せはあるものの、北斗星の星マークもくっきり。車番や区名札などは外されているが、それ以外は当時のままと推測される。この運転席に再び運転士が座る日はいつになるのだろうか。


IMGP8464
腐食が激しい個体も。海風と風雪による劣化が著しい。

IMGP8459
近くにはDD51の台車が置かれていた。

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当時の姿を保ったままのざらし。寝台牽引の名機たちが....あぁもったいない。

秋田港の24系と合わせれば寝台復活も可能...なんて夢見たくなるけど、おそらくすでに所有者はJRではないからあり得ない話。
それにしても、長く置きっぱなしというのもコストがかかっているはずであり、どうしてこの状態が続いているのかが非常に気になるところ。


秋田港駅に留置中の24系とDE10・11


IMGP8453
DD51引退当時の記事によると、DD51の輸出予定は11両だった。
陣屋町駅・崎守埠頭へは、1両(1137号機)は苗穂より陸路搬入、2両はホキ800とともに甲種輸送、8両は寝台列車の全列車引退後にまとめて甲種搬入されている。
11両中、うち2両は輸出先が変わったのかタイへ輸出。タイに渡った1137・1142号機の2両は、2020年頃から第二の人生をスタートさせている。


ここに残るのは陣屋町に4両、埠頭に5両。いつ動きがあるかは不明だ。情勢が不安定なうえ、パンデミックに突入してさらに難しくなったのかもしれない。

再び鉄路を走る日が来るのだろうか。いや、来て欲しい。
陣屋町DD51はまだレールの上にいるわけで、エンジンをかければ動く状態にあるだろう。これといい秋田のブルトレといい、未だにレールの上にいるのに動かないって本当にもったいない。
やるせない思いを感じるというかなんというか...ま、僕1人に何とかできる話ではないだけども。


タイに渡った2両は原型を残しながら活躍し、ちょっとした人気も得ている様子。残った留置車両9両もそれに続いて欲しいところ。
次なる活躍の場は来ることを心から願って...
こんな感じで訪問記終わり。


訪問:2022年8月




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