れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

【駅訪問記】日高本線の終点 鵡川(むかわ)駅

JR北海道 日高本線鵡川(むかわ)駅に行ってきた。

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日高本線は、北海道の日高山脈の西側を走る路線だ。苫小牧駅から襟裳岬方面へ、終点の様似(さまに)駅まで約146.5kmの路線だった。
ところが2015年、自然災害により線路が流出し、鵡川〜様似間が運休となる。しばらくは代行バス輸送が行われていたものの、元々採算が取れていない路線だったために復旧は断念、2021年に正式に廃止となる。
廃止となった距離は実に116km。日高本線全体の約8割が消滅。JR北海道の路線の衰退は待ったなしといった状況で大変キビシイよう。

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さて、話を戻して鵡川駅について。
日高本線の起源は、資材輸送の専用鉄道。初めて開業した区間は苫小牧からこの鵡川駅までだった。国鉄時代には当駅から富内線が分岐しており、かつての急行えりもも停車。また、貨物用の引き込み線やちょっとした車庫も併設、始発列車の設定もされていた。中間の乗換駅としてそこそこの大きさ・位置づけにあり、日高本線の中でも重要な駅だった。


現在の駅は2面2線、列車交換ができる設備が整っていた。しかし実際に使われているのは1面のみ、よって正式には1面1線。写真は構内踏切から撮影したもので、駅舎のあるホームは使われていないのがわかる。写真左側にあるホームから列車が発着しており、路線上での列車行き違いは行っていない。

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道の駅のような駅舎は、1987年に建てられたものだ。苫小牧駅管理の無人駅で、券売機や窓口の類のものは遺構を残すのみ。街の観光案内所的な役割で使用されているようだ。
交通ターミナルを併設して建設されており、待合用の椅子などは豊富に並んでいる。ログハウスらしい雰囲気と特有の香りが漂う風変わりな駅舎だった。
ちなみに...この駅舎を通り抜けなくても、ホームの柵にある切り欠きから駅ホームへたどり着ける。もはや駅舎としての役割は完全に終えており、そういう点でもとても変わった駅舎である。


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訪問時は平日でしかもコロナ禍。ホームを乗客がたまに行き来する程度で、駅舎や駅前には人がほとんどいなかった。ナニが日常でナニが普通かがわからないシーズンに訪れたため、普段の賑わいっぷりとやらが全く掴めないままこの日は撤収。夕暮れの静かな街にヨンマルのディーゼル音、うーん...旅情よりは寂しさを感じる方が強かったかな...。







=====おまけ=====

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鵡川~様似間の写真展示とヨンマル推しをやってました。路線は基本的にヨンマルが担当しているので、いなくなる前にまた訪れたいですね。



今回はこの辺で。


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