れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

TOHOKU EMOTION 列車でアフタヌーンティーを楽しむ贅沢旅

JR八戸線の観光列車「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」。この列車の乗車記と"アフタヌーンティーコース"のレビュー(食レポ)。


IMGP2019
八戸駅から東北エモーションに乗って久慈駅へやってきた。ランチでお腹いっぱいになったところだが、折り返しでもこのレストラン列車にお邪魔する。

復路の八戸行き列車では、スイーツと珈琲/紅茶を楽しむアフタヌーンティーコースが設定されている。往復乗っても両方楽しめるのがTOHOKU EMOTIONの魅力の1つだ。
甘いモノは別腹ということで席予約を入れたのだけど、往路で予想以上にお腹が膨れた。発車時間まで久慈駅付近をたっぷり散策、最後の足掻きをしてからアフヌンに臨んだ。


・TOHOKU EMOTION 列車内で本格フレンチを食す旅




さて、この日2回目となる今回の乗車では、往路とは異なる席、コンパートメント個室を確保した。せっかく往復乗るなら2タイプある座席を両方味わうべきだろう。行きと同じく2号車から列車に乗り込み、今回は個室がある1号車へと入った。


FullSizeRender
1号車は個室が7室あるのみという座席配置。車内はA寝台のようなレイアウトで、これだけでも少々気分が上がります笑。
インテリアの色遣いが少々暗めで重厚感すらある。ゆったりとした空気感、高級感が漂っていた。


IMGP2068
FullSizeRender
ではまずは部屋の観察から。
個室はファミレスのようなテーブル席。座り心地はソフトで良い。定員は4人。
仕切りで囲まれた上に、出入り口には扉が付いていてプライベート感が強め。観光列車などで扉付きの個室はあまり見かけないので新鮮な気持ちがする。


FullSizeRender
扉横にはクローゼットが用意。コートを掛けて仕舞っておくことができるのがありがたい。
反対側はオカモチ的な造りをしたスペースになっており、食べ終えた食器を置くと下げてもらえる。スマートかつシンプルで機能的、とても良い感じです。


FullSizeRender
IMGP2072
FullSizeRender
テーブルにはすでにシルバー類の用意がされていた。
また、着席位置に引き出しが付いており、中には乗車記念グッズのポストカードとオリジナルボールペンが入っていた。このお土産はテーブル席利用ではいただけない特典になっている。
アテンダントの方のご案内を聞き終えたところで、列車の発車時刻となった。


IMGP2073
IMGP2075
まずは先出のスイーツから。
ウェルカムフードはデザートアソートプレート。列車ロゴ入りのホワイトチョコがかわいい笑。往路のウェルカムドリンク同様おかわりできない。


FullSizeRender
FullSizeRender
いウェルカム
スイーツはこちらのメニューから。オーダーバイキング形式で、注文すればスタッフの方がお料理を持ってきてくれる。ドリンクと同じく何度でもおかわりができるのが嬉しい。また、オードブルメニューの用意もある。その辺のお店でもなかなか無い、まるでホテルのアフタヌーンティーのような形態が取られていて大変驚いた。ホテルシェフ監修だから、なのだろうか。


FullSizeRender
大の甘党な筆者。とりあえず6種類すべて注文してみる。
お味はどれもとても美味。味が強めでしっかりしたものから爽やかでライトなものまで、メニューのバランスが偏っていなくて良い。ミニサイズでスッとお腹に入るところがありがたいところです。
これらを合わせると最低でも9種のデザートをいただけたけることになり、満足度は非常に高めだ。

IMGP2082
車内にはゆったりとしたBGMが流れ、美しい車窓に華を添えてくれる。"列車の中で食事"という食堂車の感覚より、"食事中に景色が変わる"といったところだろうか。ここのホテルのアフヌンって外の景色が変わるから飽きないね、と言いたくなる。列車の中というのを忘れてしまう体験だった。

クルーの方々は忙しなく車内を行き来していたが、喧しい感じでは決してなく、諸所への配慮、サービスが行き届いていて全く不満がない。人間は笑顔と気遣いで良い気分になれるのだからは不思議です。


FullSizeRender
個人的には思うのはやはり、"食事中に景色が移り変わる(物理的に)"というのがこの列車の1番の醍醐味だということ。これが良い。
コロナ禍で移動をする人が減った中で、移動に新たな価値を見出そうと運輸業が一体となっていた昨今。TOHOKU EMOTIONは世の中がそうなるずっと前から走っているのだから、JRの先見の明の凄みを感じます。
東京から新幹線1本で、乗り換え1回で乗れてしまう便利さ、これも良い。こういうのは気軽に楽しめるに越したことはありません。

今年は運行10周年を迎えた。それなりに息が長い観光列車の1つになったわけで、地域密着型の観光列車としてはかなり人気な車両ではないだろうか。これからも走り続けて欲しいですね。なかなか楽しかったです。



最後にお値段だが...
1人当たり6900円。季節ごとにメニューが変わるため、それによって料金も変わるが、概ねこれくらいの価格で設定されている。費用対効果(?)は諸氏の判断によるだろうけど、個人的には乗り価値ありに手を挙げたい。






今回はこの辺で。


最後までご覧いただきありがとうございます
クリックしていただけると励みになります


にほんブログ村 鉄道ブログへ


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 Nゲージへ

鉄道コム