れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

「越野Shu*kura」で日本酒を呑みながら旅をする

JR東日本が運行する、越野Shu*kura(こしのしゅくら)の乗車記。

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JR東日本の「乗って楽しい列車」シリーズのうち、お食事がお目当てになる列車がいくつかある。そのうちの1つがこの越野Shu*kuraだ。
越野は文字通り新潟や上越を指し、Shu*kuraは酒蔵から付けられている。「新潟で現地の地酒を呑みながら旅しない?」というJRからの新たな提案なのであります。


そんなShu*kuraに乗車してきたので、車両紹介とレビューを綴っていく。


 

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まずは車両紹介から。
使用車両はキハ40系。所属先は新津運輸区、新潟地区からキハ40系がいなくなったため、新津に所属する唯一のキハ40系となっている。
車両は専用に改造された3両が充てられている。Shu*kuraは列車名であり、この編成の愛称でもあるのだ。
車内の構成は1・3号車が座席車、2号車がカウンターとフリースペース。乗客は1・3号車に着席するようになっている



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各車紹介。まず3号車から。
3号車は座席車。普通車グリーンのような座席が並んでいる。椅子は新規作成なのか流用なのかは不明。この形、どこかで観たような気がするのだけど...。
車両の端、運転席に近い側にはソファが設置されていた。こちらは指定席ではなく、利用者が自由に使えるものだ。
デッキと客室を仕切る扉は、木製の酒蔵のドアをイメージしたもの。これはShu*kuraすべてでそうなっている。演出が凝っていて、見ていて楽しい笑。


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2号車。
2号車はフリースペースと売店があり、立ち飲みできるようになっている。
酒樽や酒蔵をモチーフにしたインテリアがGood。この格子の窓もわざわざ加工改造されている。手が込んでいるなーと感心します笑。


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1号車。
ジョイフルトレインらしい、さまざまな形態の座席が並んでいる。4名掛けのボックスシート「らくらくボックスシート」、海側の窓際にセットされた2人掛け席「展望ペアシート」、海向きでパテーションで仕切られた座席「くつろぎペアシート」の3種類。座席タイプがいくつか用意されているのは良いですね。

この1号車の座席は旅行商品として販売されており、日本酒とお食事、乗車券がセットで売られている。お値段は乗車区間や時期にもよるが、おおよそ1万円に届かないくらい。これが高いのか安いのかは乗って確かめるべし。


ということで、今回はこの車両に乗車。座席は海向きで海側にある2人掛け「展望ペアシート」を選んだ。





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列車は定刻通り発車。
するとすぐに、ウェルカムドリンクの選択を求められる。

ウェルカムドリンクは、日本酒かソフトドリンクを選ぶ。このドリンクによって、料理の提供メニューが異なるので注意が必要だ。
つまり、日本酒を選べば飲み比べコースだが、ソフトドリンクを選べばノンアルコールとお土産のコース。お酒は売店で買うしかなくなってしまう。飲酒目的なのでそれは避けたい。


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もちろん選んだのは日本酒コース。
食前酒を頂いた後、お料理と日本酒が運ばれてきた。この日のメニューをまとめると以下の通りだ。



●ウェルカムドリンク:柏露酒造「発砲純米酒 柏露花火」

大吟醸酒(桝酒):頸城酒造「純米大吟醸 越路乃紅梅」

●オリジナル酒:君の井酒造「大吟醸酒 越淡麗 オリジナルラベル」

●食事
・お酒の"あて":御塩
・鮭ときのこのチーズ焼き
・長ネギの豚肉巻き 〜かんずりトッピング〜
・かきのもとちらし寿司
・カリフラワーの天ぷら
・抹茶のパンナコッタ


美味い。日本酒に合うようにか、全体的に少ししょっぱい。だが、日本酒を呑みつつ少量を少しずつ口に運んでいただくため、しつこさや飽きは来ない。料亭のお料理のごとく一品一品丁寧に作られており、普通にただただ美味しかった。

オリジナル酒はお持ち帰り可能。また、お土産に列車オリジナルの御猪口が1つ付いている。加えて、2号車売店では別料金で利き酒が楽しめる。自分は運ばれた日本酒で酔いが回ってしまったので利用しなかったけど、日本酒好きな方にはそちらもオススメだ。


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列車は上越妙高を発車、信越本線を北上して直江津から日本海側を走る。海を見ながら徐々に酔っていくのが最高に気分良い。途中、停車時間が長い青海川駅でホームに降りてみた。

Shu*kuraにいくつか設けられている停車駅。それぞれのホームにはShu*kuraの歓迎モニュメントが設置されており、記念に1枚。それにしても、1つの観光列車なのに力の入れようが...すごい笑。



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乗車したのは信越本線区間。であるからか、線形やレールの状態がよく、揺れが少なく悪酔いしなかったように思う。
コスパ、費用対効果については、個人的には◎。美味しいお酒とお食事、そしてお土産までいただき、お酒好きとしても鉄道ファンとしても満たされないわけがない。美味しく楽しく心地よい乗車旅を過ごせて大満足でありました。


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今回はこの辺で。