れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

ドイツ アウトバーンを走る!―後編―

ドイツのアウトバーンをドライブしてきた話 後編。

 

 

www.railnoote.net

 

 

クルマの観察が終わったので、とりあえず試運転をしてみることに。人気がない駐車場で、ぐるぐるテストドライブだ。
日本車とは違う、左ハンドルMT。これはなかなか刺激的で運転が楽しい。

なんとなく慣れたところで、ドイツ・フランクフルトの中心地へ走り出した。人や車通りが多い。前の車を真似て、慎重に慎重に...。

 

 

 

左ハンドル、右側通行であることに注意すれば、運転は難しくなかった。

道路標識はわかりやすいものばかり。日本でも見かける色合いのものも多い。

道路の案内板は、Bahn(バーン/"道"の意味)だけ知っていれば、ローマ字読みでもわかる。

日本の道路と同じで一安心。クルマのルールは世界共通、それがコレほどありがたく思ったのは初めてだ。

 

 

出発から程なくして、アウトバーンに入った。

 

 

やってきましたアウトバーン

いよいよアウトバーンを走る。

 

走り方は、日本の高速道路と同じだ。
中央寄りが追い越しレーン。途中にサービスエリアが設けられていて、お手洗いやコンビニ、ガソリンスタンドがある。施設も雰囲気も日本と同じ。日本の高速道路はアウトバーンに倣って作られたので、当然と言えばそうなのだけども。

 

 

制限速度がない区間は本当にあった

速度標識が全くなく、制限速度がない。

クルマはみな130km/h以上で走っている。追い越しレーンは200km/h以上だろうか。ポルシェ、BMW、ベンツなど、セダン、クーペ、高級車、運動性能の良い車が、我がフィアットちゃんを追い越していく。

そして、道路の線形がとても良く、とにかく走りやすかった。日本の高速に比べてカーブが緩やか。荒れた道や路面の凹凸が少なく、至極走りやすい。これには驚きだ。

 

 

ドイツ中に張り巡らされているこの道路網、なんと通行料は無料

通行料タダで、国内どこへでも行けてしまう。日本とは全く異なるクルマ社会の展開。これには驚いた。

 

 

そしてもう一つ、驚いたこと。それは制限速度を守る人の多さ。すなわちマナーが良い。

途中、減速区間があったのだが、みなきちんと守る。200km/hで走っていた車も、制限60km/hならスピードを落とす。前の車がいなくともだ。

 

煽り運転はないし、クラクション鳴らされればスッと譲る。2日間走った中で、そういった小さな小競り合いは感じられず。こういうところはぜひ見習いたい。みな運転が上手く、スマートだ。

 

 

夜の霧の中を130km/hでかっ飛ばす。

1000ccちょっとしかないFiat500では、これくらいのスピードが精いっぱい。加速力もそんなにないので、真ん中または端っこのレーンで、ノロノロ走る。それでも130km/h以上はキープ。エンジン唸らせ130キロ走行、ちょっと怖い。

こんな感じで2日間で800km、アウトバーンドライブを楽しんだ。

 

 

海外はMT車の比率がまだまだ高い。レンタカーでは、AT車は指定しない乗れないと思っていい。

車の平均速度を考えると、MT車でも快適なんだろうな。日本のように高速は有料、狭く細い路地と、信号間隔が短い国ではAT車が普及する理由がわかる。

 

 

ガソリンスタンドにて

返却前に、ガソリンスタンド(独:Tankstelle(タンクシュテレ))へ立ち寄った。

さすがはドイツ、ガソリンスタンドはあちこちにある。給油場所に困ることはなかった。

 

 

給油できるのはディーゼル燃料と、ガソリンが数種類。

「Super95」「Premium102」「Super95 E10」とか名前があるのだけど、大事なのは数字。95とか102とか、100に近い数字、これはオクタン価を示している。

 

オクタン価95は日本で言うレギュラー、ハイオクは98~102。Eが付いているものはバイオ燃料混合だ。

そのクルマに合ったオクタン価のガソリンを入れればいい。

クルマの給油口の辺りに書いてあるので、それを見てガソリンを入れる。入れ方は日本車と同じだ。

 

セルフ給油方式だから、完了したら店内でお支払い。カード払いが便利で早い。

 

 

こうしてアウトバーンドライブは終了。無事故で車を返せたことにまず一安心。

 

一応、万一のことは事前に調べておいたし、WiFiも持ち歩いていたので、事故や盗難時にそれなりに動ける準備はしていた。とはいえ、実際に起きたらかなりメンドクサイはず。お金はかかるし旅程は全て崩壊するだろう。

また、イタリア車ということもあり、故障も少し心配ではあった。何事もなかったこと、そして800km頑張ってくれたフィアットちゃんに感謝。

 

 

あと1つ気になっていたのが、目的地での駐車場問題。これは路駐でOKだった。

駅前などの繁華街を除いて、どこに行っても駐車場が併設されていた。ない場合は路肩に縦列駐車するのが一般的だ。それができる道幅があるし、そういう交通文化が浸透している。

この縦列駐車、慣れているのか皆上手い。切り返し少なく出し入れするし、車間もちょうど良く綺麗に整列させて止めていた。ドイツの方たち運転技術にびっくり。

 

 

 

 

アウトバーン走行、なかなかの冒険だったけど、とても楽しかったし満足度は高め。速い車を借りて、ぜひまた走りたい。

でも、初めてのひとり海外の渡航3日目にすることではなかった。緊張と疲労がとんでもなく、調子に乗ったなと反省(笑)。ぐったり疲れてこの日は終了でした。