れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

国鉄213系で"長い秘境路線"飯田線を乗り通す

JR東海の213系。213系の乗車記と、秘境路線の飯田線の旅。

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国鉄最後の車両形式として知られる213系。瀬戸大橋線に向けた車両として開発が始まり、211系をベースに計65両が製造された形式だ。2ドア、単編成、1M方式などなど特徴的なポイントがいくつもある。形式としても少数派で、大変個性的で変わり種的な車両だ。
民営化後はJR西日本に0番台、JR東海に5000番台が継承されている。今回はJR東海の5000番台に乗車してきた。


デビュー当時の213系5000番台は、近鉄に対抗すべく関西本線の運用に充てられ、165系の置き換えた。現在は関西本線を退き、主に飯田線を担当中。豊橋からの飯田線区間と、その先で接続するJR東日本 中央本線に乗り入れ、茅野駅まで入線。継承された14編成28両が現役で活躍を続けている。


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車内はセミクロスシートとなっていて、中央部がクロス、車端部がロングという配置。補助椅子の用意もあった。クロスシートは転換が可能で、背もたれを前後に動かして着席方向を変えられる。これは関東以外ではよく見かける機能だ。乗客も使い方やマナーが一般的になっているのが関東と大きく異なるポイント。
また、足元空間は狭め。荷物置きに困る旅行者をちらほら見かけたが...まあ一般的な在来線車両だから仕方ないですね~。


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こちらは車端部のロングシート。片側が座席のない箇所もあり、車いす用スペースとなっている。トイレも設置されており、片道で最長7時間にもなる飯田線の旅に必須な設備は整っていた。







さて、少し飯田線の旅について触れてみたい。
飯田線JR東海が誇る秘境路線だ。愛知県の豊橋駅から、日本アルプスと並行して北に伸び、長野県飯田駅を経て辰野駅までを結んでいる。
「山間部や渓谷を走るため急カーブや急勾配が多い」「車窓が壮大で美しい」「アクセス不能秘境駅がいくつもある」ことから、国内屈指の秘境路線として知られている。

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実際に乗車すると、急勾配と急カーブが想像以上に多いことに驚いた。現役の路線としては最も急な勾配を持つ区間もあり、右に左にアップダウンと線形は全く穏やかではない。でも揺れは激しくなく、それはおそらくレールがよく整備されているから。短尺レールながら振動があまり伝わってこなかった。さすがJR東海であります(笑)。

飯田線は全長約200kmで、94の駅がある。元は4つの私鉄路線だったから、駅間が短くカーブや坂が多いのだとか。スピードは出しても60km/hくらい。全区間走破に7時間近くかかるから、表定速度30km/hほど。とてもゆっくりした乗車旅だ。
山を越えたり、丘を走ったり、崖の上や渓谷を走ったと思えば、民家の軒先を掠めたりと、移り変わりが激しい車窓は本当に楽しかった。特に日本アルプス天竜峡の車窓は壮観で美しく、心洗われるような気分だった。

今回は時間の関係で特急伊那路に乗車したため、普通列車で全区間走破は叶わなかったのだけど、次回は秘境駅と合わせて訪問したいところ。僕の個人的なモットーは、旅先は2度行け。なので、そのうちまた訪れたいと思います。





今回はこの辺で。


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