れいるのおと

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373系 特急伊那路で"秘境"飯田線を行く

秘境路線の1つ飯田線飯田線を走る特急 伊那路(いなじ)の乗車記。

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愛知県の豊橋から、長野県の辰野までを結ぶ秘境路線 飯田線。特急伊那路は、豊橋駅から途中の飯田駅までを結んでいる。
沿線の活性化を目的に、飯田線に特急が登場したのは1996年。使用車両の373系デビューに合わせて設定され、現在まで運転が続けられている。

列車は3両編成で運転、ホーム有効長から増結されることはない。座席はオールモノクラス、すなわち自由席と指定席のみで、グリーン車の設定はない。


 

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車内全景。
373系は、特急も普通列車もどっちもイケる万能車両として開発されており、普通列車以上、特急未満な車内が特徴的。言わば185系117系と同じコンセプト、昔の急行型というやつですね。
特急の座席が並んでいて普通車より"すごい"のは明らかだけど、車内はデッキとの仕切りがなく、静粛性に少し欠けるなど特急車より"劣る"部分もある。急行型ポジションの車両は今や珍しいかもしれません。


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座り心地:★★★☆☆
リクライニング:あり
コンセント:なし
車内販売:なし

座席はシートピッチが970mm、特急車としては一般的な広さで不便はない。
座席はリクライニングが効くのみ。座面裏の装備も必要にして充分な装備。特急車としても活躍するので、それなりに整っている。
見た目は一昔前の客間のソファのような趣。ちょっとしたイイもの感は漂わせながら、座り心地は普通かな。程よく快適でバランスが良いなという印象。車端部に対面のボックスシートがあるのが嬉しい。
思い起こせば、数年前までこれがムーンライトながらを担当していたわけで...懐かしいですね笑。

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テーブルは肘掛けに収納。窓はブラインドではなくカーテン。網棚の構造も90年代の車両っぽい感じ。651系に似てるなー...。


先述したように、特急伊那路飯田線の活性化を目的に運転が始まった列車だ。車内アナウンスでは見どころ紹介が流れていた。

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日本アルプス天竜川と並行しながら山を上り下り。ダムを横目に走ったり、木々が茂る山林をくぐったり、いきなり周りが開けて高原を走っていたり、市街地を走ったり...。車窓は移り変わりがとても激しい。ワイドビューがウリの373系の車窓に、美しく、そして大きく自然が映っていた。

 

 

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飯田線の元は4つの私鉄。ゆえに駅間が短く、急カーブやキツい坂も多い。どうやって辿り着くのかわからないような秘境駅も多く、それらの駅を巡る臨時特急「飯田線秘境駅」号も運転中。
長くて単調な路線かと思っていたけど、全くそうではなかった。ぜひ次は秘境駅号で再訪を...!



今回はこの辺で。