れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

【夏だけ現れる臨時駅】JR富良野線 ラベンダー畑駅

JR北海道のラベンダー畑に行って来た。

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ラベンダー畑駅は、JR北海道 富良野線の駅だ。期間限定で開業する臨時駅で、開設期間は例年6月〜9月まで。ラベンダーが見頃を迎える時期に営業されている。
ラベンダーが有名な観光地「富田ファーム」の最寄駅となっており、利用者の多くが観光客だそう。


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駅構造は1面1線。駅舎はなく、仮停車場のごとく非常に簡素な作りをしている。それもそのはず、毎年シーズン中のみ設置されており、期間が終わると解体撤去されているのだ。

観光列車「富良野ノロッコ」の停車駅であるため、ホーム有効長はしっかり4両分。利用者で大変賑わうため、待合室と仮設トイレも用意されている。日差しを遮るものがなく近隣にお手洗いもないので、これらは大変ありがたい施設だ。

駅には誘導員の方がいらっしゃって、彼の仕切りのもと、駅入場などを行なっていた。期間中は常駐しているのだろうか。

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設置が始まったのは1999年から。当初は普通列車の停車駅ではなかったものの、後から停車駅に加わった。乗降客は多く、日帰り・立ち寄りでサクッと観光する旅行者が多いように見受けられた。

一部普通列車は停車するはずなのだけど、訪問時(2022/7)時刻表の記載はノロッコ号のみだった。この駅自体、ノロッコ号の運転時期に合わせて開業するため、ノロッコ号専用の駅と言っていい。
だが普通列車に乗りたくば、中富良野まで歩けとは...。歩けない距離ではないがそこそこ距離はあるし、北海道とはいえ夏はある程度暑いので要注意だ。



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改めて考えれば、この駅は変だ。夏だけ物理的に置かれる駅なんて聞いたことがない。季節が終わると無くなるというのが、鉄道駅らしからぬポイントだと思う。
富良野はラベンダーの一大産地であり観光地。ラベンダーエクスプレスが走っているように、これを目当てに来る旅行者は多く、駅設置理由はわかる。

では駅舎ができない理由は、やはりお金の問題だろうか。開設期間が短いこと、設置にかかるお金や設置後にかかり続ける税金、多量の積雪による管理の手間などなど...なら仮設で良いじゃないかと、そしてそれを実行に移したのがこれだ。
暴挙のようで理にかなっていて実に効率的で不便がない。タブーっぽいけどタブーじゃない、そんなイレギュラーチックなものが刺さる僕にとっては大変興味をそそられる駅でありました笑。



今回はこの辺で。


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