れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

【大宮・鉄道博物館】お召し機 EF58-61に会いに行く

鉄道博物館に収蔵された、ロイヤルエンジン・ロクイチことEF58-61を見に行ってきた。


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お召し列車牽引機として作られ、今なお根強い人気を誇るEF58-61。現役を退き、数々の歴代お召し車両とともに御料車庫に保管され続けて年。いつかどこかで展示されるだろうと言われたロクイチは、ついに博物館収蔵が実現した。年月のことである。もはや伝説のロクイチに会いに、鉄道博物館を訪れた。


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ロクイチは、鉄博の入り口付近に鎮座していた。入場口から見える位置に堂々と置かれていて、まず初めに見るべき車両はこれですと言われているかのようだった。

壁がガラス張りのエリアであるため、そこそこの自然光のもと眺められて良い。反面、晴天時は外が明るすぎてしまうため逆光のような状況になり、撮影はしにくかった。陽に晒されているので紫外線の影響が気になるが...。ここに展示されること、メインの展示ゾーンとは異なる場所に配置されていることは、ともに意味があるのだろう。


アクリルで囲まれていて距離はあるが、かなり近くまで寄って見学できる。パンタグラフは上がり、ライトは前後とも点灯していて、入り口入って右側、展示ゾーンがある南の方角を進路に灯っている。
展示当初は日章旗を掲げていたが、通常は素のまま。何かしらのイベントやらでまたお召し仕様が見られることでしょう。


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各部を観察してみる。
ある程度綺麗な状態に保たれているものの、長期保管による埃や、塗装のハゲや割れ、経年劣化している箇所がいくつも見受けられた。塗装を塗り直してピカピカにするいわゆる"展示仕様"にはなっていないらしい。ベッタベタに塗装されるよりはこの方が良いのかもしれない。

とはいえ、これが本線上を走っていたら相当綺麗なレベルだろう。その点はさすがお召し機と言ったところか。足回りに溜まった古い埃が油やらと混じって黒くなっていて、綺麗な状態のまま長期保管されていたんだなとわかる状態だった。

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区名札は所属先である田端機関区を示す「田」。最終全検は平成17年9月...つまり2005年、遠い昔ですね。

この車両、実はいまだにJR東日本の所有車両で車籍を有したまま。寄託という形態を取ったため、書類上は田端機関区改め尾久車両センターに所属している。そんな曖昧なところがまた何ともお召し機らしい笑。
だから「田」は現役を示すアイテムでもあったのだけど、まさか組織改編で名称が無くなるとは...今後は尾久を表す「尾」の札が刺さることがあったりして笑?


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今回は親子連れで賑わう休日の訪問で、彼らにはロクイチは見向きもされていなかった。まぁ彼らはロクイチを知らない世代だから仕方ないけど、ちょっと寂しい笑。歴史的に価値があるものってそういう感じなんでしょうね。


鉄道博物館には以前から展示されていた89号機がいるため、これでEF58は2台収蔵されていることになる。長期間静態保存の甲斐なく解体された車両が多いEF58。1施設に2両も収蔵されたことは初めてだ。
ちなみに、89号機は収蔵する際に茶色に塗り替えられているので、茶色のゴハチが2機展示中という状況だ。正確には61号機のお召し色と茶色は違うけど、見た目はほぼ同じ。機会があれば特急色にでも戻してほしいな(笑)。



ともかく、長年の寝床から抜け出し公の場で常設展示されたことは大変喜ばしい。いつまでも、その威厳と歴史を語り続けてほしいものです。


2023.7.22追記
2023/5/31付けで、EF58-61が廃車になったようです(※鉄道ファン9月号より)



今回はこの辺で。


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