れいるのおと

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【お洒落でリッチ】生まれ変わった特急ハウステンボスのグリーン車

JR九州の特急「ハウステンボス」。グリーン車乗車記。

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特急ハウステンボス。その名の通り、テーマパークであるハウステンボスへのアクセス特急で、同園が開業した1992年から運転されている特急列車だ。博多駅を発着、長崎県ハウステンボス駅までを結んでいる。

使用車両は783系4両。この783系は、民営化後の1988年、JRグループ初の車両としてデビューした車両だ。かなり濃ゆい歴史を持つ車両である。
外観が何度か変わっており、現在は3色展開。シルバー、緑色、そしてハウステンボス色。シルバ・みどりの2色は主に特急みどり号を、ハウステンボスは基本的にはハウステンボスカラーで運転されている。
ハウステンボス号については、2017年からは、写真のようなオレンジとゴールドが眩しい外装になった。博多〜早岐間はみどり号と連結して走っている。

さて、今回はそんなハウステンボス号のグリーン車に乗車してきた。乗車記を綴っていく。


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車内全景。
車両中央にドアを配置し、1両に半室の車室が2つあるという変わった構造の783系。A室・B室とそれぞれ名前が付いている。グリーン車は先頭1号車A室にある。半室なのでミニマムなサイズ、席数はわずか12席しかない。

まず触れるべきはこの凝った室内デザインだろう。水戸岡さんデザインらしく、1つ1つのデザインが非常に細かい。それらの積み重ねで重厚感を生んでいるような雰囲気で、全体は木目調で統一。天井は暖色の間接照明が灯っており、暖かみを感じられた。
絢爛と言い表そうか、工芸品のような高級感。従来のJR九州特急にはないリッチなテイストで、驚かずにはいられなかった。

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座席。
2+1配置でゆったりの座席。シートピッチは1200mmもある。背もたれが分厚く、肘掛けも厚みがある。座った感触は柔らかく、適度な沈み込みと包み込み感があった。
座席の随所に木が使われていて、グリーン車らしいリッチな感じがムンムン。4列とも違う柄のモケットが使われているというのも驚きだ。椅子そのものは、ハイパーサルーンで使っていた座席を改造・改良したよう。だが元は古くても問題なし。とても豪華で贅沢、大変広々としていて快適だった。

座面裏は、木製のテーブル、チケットホルダー、ドリンクホルダー、マガジンポケットが装備されている。テーブルは肘掛けにも収納されており、2枚展開でも干渉しない。シートピッチが広い分、使い分けられるのは便利。


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窓際には荷物用フック。カーテンは模様が凝ってるし、厚手も生地が使われている。観光に振ってるとはいえ、手の込みように驚くばかりです。

壁面や床は模様の入ったシートで装飾。ホンモノを使うななつ星や36ぷらす3のそれとは違うけど、雰囲気を出すには充分でしょう。
783系のウリでもある前面展望は残されているものの、額縁を付けた形となった。うーん、個人的にはここのガラスは模様なしがよかったかな。





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各列車それぞれテーマやコンセプトがあって楽しいのがJR九州の特急車両。グリーン車は豪華さ上質さに振ってるものが多く、特急ハウステンボスではそれが存分に発揮されているような雰囲気。関東の人間からすれば、乗って楽しい列車が定期で走っているような感覚。とても良い。


博多~ハウステンボス間のグリーン券のお値段は4800円。この区間の距離は112.8km、大体同じ距離を走る特急ひたちのグリーン車が3850円だから、比較すると1000円ほど高いことになる。
ただし、これは正規料金の話。JR九州はネットきっぷや早割などのお得な割引サービスが豊富。ここから1000円や2000円くらいの割引で買うことはできる。割高な印象は全くなかった。
個人的には、この豪華さと関東の特急には遊び心、旅先のワクワクで追加1000円は良いかなと思ったり。ま、お得に乗れるに越したことはないのだけども(笑)。



今回はこの辺で。