れいるのおと

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【最後の209系0番台】多目的試験車mue trainとは

JRにはいくつもの試験車が存在する。その中で現在も活躍しているmue trainというものを取り上げてみる。当ブログのアイコンになっている車両だ。JR東日本のプレスリリース等ではMUEは大文字表記だが、当ブログでは車体に記されている小文字表記で統一している。ファンの間でも小文字表記の方が定着しているようだ。


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mue trainは、研究開発のための試験車両としてJR東日本が改造・所有する試験車両だ。mueという名前は、多目的試験車を英語にしたMultipurpose Experimental trainから取っている。

車両は、京浜東北線で活躍していた209系ウラ2編成を改造。2008年に登場して現在まで活躍を続けていて、車籍を有し0番台を名乗る最後の車両となっている。ウラ2編成は1993年落成であるため、車両として今年で製造から27年、mue trainとしては12年。かなり長く活躍している試験車両だ。



長野車両センターで改造をされて、7両編成で登場、埼京線や中央線、宇都宮線高崎線などで試運転を始めた。試験終了により2年後の2010年に4号車のサヤ209-8が廃車となった。


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サヤ209-8。手元に写真が残っていないため模型の写真で代用とする。

サヤ209-8は主に台車関連の試験を行っていたようだ。mue trainのデザインは、白い斜めのブロックパターンが1号車、7号車から対称な角度で描かれていて、ちょうど編成の真ん中である4号車サヤ209-8でV字状となっていた。また、窓が埋められているのも特徴の1つだった。


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搭載する機械の入れ替えや機器更新が、小さいものから大きなものまで何度も行われている。そのため時期によって床下機器や屋根上機器が異なっている。

運転日やダイヤは非公表。だが、ダイヤはある程度決まっている上、SNSで目撃情報が上がることもあるため、見ようと思えば見ることも可能だ。


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基本、試運転幕を掲げて走っているため、回送幕を見られることはそう多くない。




研究成果は、E259系E235系等様々な車両で導入・活用されている。最近ではE235系に搭載された次世代車両制御システムINTEROSの開発に貢献したことが有名だ。

試運転を行った路線は以下の通り。
埼京線川越線(大宮~南古谷)
上野東京ライン
宇都宮線(黒磯まで)
高崎線(高崎まで)
武蔵野線(全線)
京葉線(西船橋~東京)
・中央線(東京~甲斐大和)
五日市線(全線)
青梅線(全線)
横浜線(八王子~小机)
東海道線(国府津まで)
総武快速線(全線)
成田線(千葉~成田)

配給や回送で中央線や篠ノ井線横須賀線常磐線(金町~我孫子松戸車両センター我孫子派出所)などにも入線している。


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模型ではマイクロエースが製品化。ほぼ限定品状態の商品展開であるため、プレミア化していたところ、TOMIXが会場限定品等で数量限定で何度か販売している。Bトレインショーでも製品化されたことがある。
マイクロエース製品は当区でも導入していて、別記事にて紹介済みだ(記事はこちらから)。




TOMIX製も入手を試みたが、会場限定やネットで数量限定品だったため失敗。メルカリやヤフオクに転売ヤ―が出品しているのを何度も見かけたが、彼らから買うのは癪である...(笑)。
車両としては個人的に1番好きな形式・列車であるため、今後も機会があれば取り上げてみようと思う。





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