れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

鉄道会社の有料撮影会はなぜ増えたのか

鉄道会社が公式で行う有料撮影会について。

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近年増えてきた、鉄道会社が公式で行う有料制のイベント。撮影会から業務体験まで内容は本当に様々。これに関して、メリットとデメリットを考えてみたい。




まずはデメリット。
これらイベントで共通するのは「有料」「定員制」「少人数」だ。これらはデメリットになりうる。
お金かかるし、定員以上は参加できない。撮影会や業務体験は、これまでは車両基地公開などで体験できた。それが有料になるのはデメリットと言えるだろう。

続いてメリット。
まず、有料だからできることが増える。主催者側の収入になるし、それに見合ったものを提供しないと成り立たないからだ。
そして定員制で少人数だから現場が荒れることもなく楽しめる。近年はマナー違反が増えたので、慎ましく楽しめるのがイイ。

有料になったことは賛否ある。オタクは金を出し渋らないことに気づいた鉄道会社が貪ってる、などと切り捨てる意見も多いのだが、僕個人では有料になって良かったと思っている。


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なぜなら、これまで車両基地公開で楽しめたそれらは、鉄道会社側のサービス精神でしかなかったから。だからイベントごとに力量も違いが現れたりしていた。でも無料だから文句は言えないし、やってくれるだけでありがたいものだった。
しかし、有料になったのなら話は少し変わってくる。参加者はお金払うのだからそれなりのものを求めることができるし、主催者側もそれに応えようと配慮してくれる。他社から車両を借りてくるとか、すごい場所を見学できるとか、有料だから出来ることは多い。お金を払って対価を受け取る、経済の原点に戻るような話だけど、良い流れだ。


こうした撮影会が増えた背景は、コロナ禍とマナーの悪化があるだろう。コロナ禍で、大人数を集めるイベントは控えなければならなくなった。また、人の移動が減ったことにより交通機関はどこも減収が続いており、主力事業以外で増収を目指す企業が増えた。これは鉄道以外、航空業界などでも見られる動きだ。そしてマナーの悪化。罵声にはじまり子供取り上げ事件など、警察沙汰になるような事案も出てきた。こういった事情から、有料イベントが増えたとされている。
主催者、参加者の双方にとってWin-Win...かどうかはわからないけど、無料開催の時代に比べたら良いのではないだろうか。




僕も過去3回、有料イベントに参加している。勝田車両センターの特急撮影会、豊田車両センターの201系撮影会、そして旧田町車両センターでのEF65撮影会だ。
いずれもオタクの期待を大きく超えてくるイベントだった。停止位置や光線状態、車両配置などあらゆる部分に配慮していただき、良さげなお土産まで貰った。いずれも大変素晴らしいイベントで、良い思い出になった。


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お金があるからできること。
これからも素晴らしいものを企画いただき、オタクの財布をどんどん痛めつけて欲しい(笑)。