根室本線の新得~東鹿越間で行われている代行バスに乗車してきた。
2016年の台風の影響により、根室本線の新得~東鹿越間は不通区間となってしまった。それを補うべくバスによる代行輸送が1日数往復行われている。
将来的に維持困難な路線となる見通しから復旧工事は行われておらず、被災から4年経った今でも運転再開に至っていない。こういった例はJR北海道では珍しくなく、近年では日高本線等も災害から復旧されないまま代行バス輸送が続いており、こちらは一部線区が廃止となることも決まっている。
代行バスには新得駅から乗車。
帯広から特急おおぞら6号で新得に到着(帯広1257-新得1333)。
乗車するバスは、13時57分発の代行バス108便。乗り継ぎ時間がちょうど良いように設定されているのがありがたい。駅員さんと運転手さんのご案内の元、切符を見せてバスに乗車する。
新得駅前広場にあるキューロク(SL9600形)の前蓋を飾ったオブジェ。
乗車時間は約1時間。駅前の市街地を抜けた後、穏やかな景色の中を低速でのんびりと走る。
途中から山道に入る。バスが経由する国道38号線は、狩勝峠という峠を越える道。途中、サホロリゾートに停車してからは一気に峠を越える。
画像は狩勝峠の拾い画。この日もちょうど天気が良く、ツーリングで訪れてるグループといくつかすれ違った。
狩勝峠展望台付近の景色は絶景だ。遠くまで見渡せて北海道の広さを体感できるような、といったら伝わるだろうか。ただ、カーブが多いし幅広の道路を走っているため、撮影には向かず。ぜひ車とかバイクで訪問したいスポットだった。
狩勝峠には停車駅ないため通過。映画鉄道員の撮影地、幾寅駅などにも停車し、東鹿越駅へ。
思った以上に景色を楽しんだ代行バス1時間の乗車を終え、ここからは列車に乗る。
東鹿越駅は改札はなく、そのまま線路を渡ってホームへ。
1面2線のホームがある東鹿越駅。東鹿越駅は乗降者数が少ないため、2016年内に廃止予定だった。台風の影響で廃止を免れ、現在は根室本線の終着駅的な役割を担うことになったため存続されているそう。かつては石灰石輸送の貨物が走っていたそうだが、今は何もない無人駅。駅北西側(この写真の手前側)には人工の湖「かなやま湖」が広がっている。
停車中のキハ40。
東鹿越駅を発車し、富良野を経由して滝川駅まで向かう2482D普通列車だ。
ホームから新得駅方面を見る。ここから先へはもう4年近く列車は入線していない。
窓が開かないバスから風景を楽しんだ後は、窓が開く気動車を堪能。響くエンジン音、単尺レールのつなぎ目で揺れながら風や風景を感じられた。うーん最高(笑)!
でもいずれ、廃線や新型気動車の導入でこういう楽しさがなくなってしまうのでしょうかね?がんばれJR北海道!
今回はこんな感じで(笑)。
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