れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

2泊3日 鉄道だけで四国1周の旅!ーあとがきー

前回の続き。
JR四国のフリーパスを使って、鉄道で四国1周の旅に行ってきた。

 

 

www.railnoote.net

 



ここでいう四国1周とは、JR四国のフリーパスで対応している範囲のこと。今回利用したのは四国DC満喫切符。フリーエリアはJR四国の全線と土佐くろしお鉄道の全線。有効期間である3日間をフルに使って、それら路線の完乗を目標に、四国1周の旅に出かけてきました。




●最終回
最終回の今回はあとがき的なものを。珍しく画像少なめ文字多めだけどお付き合いください。
計画段階で試行錯誤したこと、旅行の再現性と感想について綴っていきます。


・1日目
そもそもの旅の計画建てのところから心境を綴っていく。
旅程立てにあたり、まずは四国の地図の把握を始める。初めて降り立つ未開の地にすぐ慣れるための策として、僕がしばしば行っていることであります。
主要駅とどこからどこに路線が伸びているかを理解した後、どうやって四国入りするかを考えた。

選択肢は3つ。
1、飛行機
2、サンライズなどの電車、つまり瀬戸大橋線の利用
3、高速バス
レンタカーなどで四国入りすることは金銭的な面や旅行趣旨からズレる(なるべく鉄道旅がしたかった)ので外す。

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当初の計画では2を選択、サンライズで四国入りする予定だった。しかし、高速バスを調べると、超豪華な高速バスマイフローラ号の存在を見つけ、そちらに変更したという経緯がある。ただしこのバスは1日1便、12席しか座席がない。たまたま空いててラッキーだったけど日によっては倍率も高いため、これでは再現性が低い。

ということで、再現性が高い本来のサンライズ利用ルートがあるを書いてみる。

8031M サンライズ瀬戸琴平行き 東京21:50→琴平8:39(高松7:02)

2005D 特急しまんと5号高知行き (高松8:25)琴平9:01→高知10:37

42D 特急南風12号岡山行き 高知11:13→阿波池田12:23

464D 徳島線(牟岐線直通)普通列車 阿波池田12:59→徳島15:25→阿波海南17:51

阿佐海岸鉄道代行バス 阿波海南18:30→甲浦19:00-20→阿波海南1950

4582D 徳島線普通列車 阿波海南20:33→徳島22:46

まとめ:高松ー琴平ー高知ー阿波池田ー徳島ー阿波海南ー甲浦ー阿波海南ー徳島


実際に旅したルート:徳島ー鳴門ー池谷ー高松ー児島ー高知ー阿波池田ー徳島ー阿波海南ー徳島

まずはサンライズ利用ルートの話。
鳴門線の完乗は2日目の朝に行う。もともと、2日目ルートは観光を挟みつつ特急利用で宇和島へ行くだけ、列車を選べるほどのゆとりがあるので、鳴門線完乗はノープロブレム。阿佐海岸鉄道は切符範囲外だが、せっかくの機会だったため組み込んでみた。徳島線普通列車に4時間揺られることも、経験としてはおもしろそうだなーと笑。

このルートの良いところは、徳島→高松間を重複して乗らなくて良いこと。また、阿波池田から徳島線普通列車に乗らないで、後続の特急むろとやよしのがわトロッコに乗ることもできる(その場合、阿佐海岸鉄道代行バスは乗れない)。サンライズの遅延の懸念を除けば、不安要素少なめの行程だと思う。


実際に旅したルートでは、初日に鳴門線完乗、阿佐海岸鉄道はパス。初日に鳴門へ行ったため2日目朝によりゆとりができ、高松での観光・撮影時間を捻出できた。また、阿佐海岸鉄道は切符の範囲外ということもあり、DMVまで待つことにしました。代わりによしのがわトロッコにも乗ることができた。


・2日目
ここは特筆すべきことなし。
辿った経路は、徳島ー高松ー松山ー伊予大洲ー松山ー宇和島伊予灘ものがたりに乗るように組んだが、観光もできて満足。当初予定(サンライズルート)だと、高松観光の余裕がないかな。


・3日目

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3日目は、宿毛駅での乗り換え。
フリー切符でなければただのキセルという、着いた瞬間に折り返し列車に乗るという荒業。駅の到着時刻と発車時間が同じなので、ここは賭け。走るのはやめましょう。
次の列車でも問題ない行程なので、無理はしなくてOK。今考えると、宿毛で観光しても良かったかなと。いつかまた行くから良いんだけどね(笑)。


旅程ではのいち駅から高知空港へ、FDAで飛び立つ行程だったが、鉄路でも可能なのでこれも当初の行路を書いてみる。

5881D 土佐くろしお鉄道ごめんなはり線 奈半利17:12→後免18:14

56D 特急南風26号岡山行き 後免18:46→琴平20:13(岡山21:11)

5256M 快速サンポート南風リレー号 琴平20:17→高松21:04

南風に乗って本州へ渡ることも可能だし、琴平で乗り換えると高松発のサンライズ瀬戸(高松21:26)にも乗車可能。このルートを辿ると決まっているなら、1日目に高知まで行く必要はないし、瀬戸大橋線のデルタ線をどうやって組み込むかを考えなくて済む。
また、実際に旅したルートではマリンライナーを除く在来線の"電車"に乗らなかったので、快速サンポートは良い機会かも。時期や切符によっては、こちらのルートの方が良い気もする。

ここまでが、旅の試行錯誤の過程と再現性に関するすべて。旅好きな方々の参考にしていただけると嬉しい。

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最後、旅のまとめの感想。

何度も告げた通り、この旅の目的は"完乗"にある。
よって観光はほぼ皆無だったけど、時間の捻出は不可能でないことを証明できた。前述したとおり、鉄路で本州に帰還する場合は、帰路も"完乗ルート"の1つとして換算できるため、僕が旅した行程よりもさらに時間を捻出することは可能だと思う。


3日間で乗れなかったものはいくつかある。
特急むろと、剣山、四国まんなか千年ものがたり、四国土佐時代の夜明けものがたり、特急しまんと、8000系によるしおかぜ・いしづち6000系7000系、7200系などなど。
あいにくの雨で撮影ができないなど不消化な部分はいくつかあるけど、それもまた旅の醍醐味。


僕のモットーは「旅先へは2度行く」。
初回は軽く見て回る、空気を知る、土地勘を得る、趣味を楽しむ。これは土地勘や地名、雰囲気を知らないとその地に興味すら湧かないため、僕の中ではそれを解消する作業になっている。これをすることでテレビや雑誌で見た観光地の地名と一致するなど、その地の魅力がスッと頭に入り、日常でも新たな発見が増えて楽しい。
そして2回目以降は、観光やら温泉地やら乗りたい列車やら、目的をより深くよりはっきりさせて旅行する。初回で周り切れなかったところ、日常で見つけた観光地の新たな魅力を楽しむために訪問することで、さらに旅行先を知ることができる気がしている。

そのモットーがゆえ、また行くからいいやと割り切って気楽に旅ができる。完乗目的の旅なんてなかなか人には理解してもらえないんだけど、第一目的はその土地を知ることなのだから。


いうことで、不消化部分なんて大いに結構なのであります。
ちなみに2泊3日の四国1周でかかったお金は約3万円。往復代は3.5万円とちょっと高かったけど、そこはもう少し安くすることが可能だ。収穫の多かった四国旅に大変満足!また伺います!