れいるのおと

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【ほぼ寝台】"WEST EXPRESS 銀河"のグリーン個室に乗ってきた!

JR西日本が運行する、WEST EXPRESS 銀河(以下We銀河に略)に乗車してきた。



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先に感想を述べると素晴らしく大変魅力的な列車であった。その様子を伝えるべくいくつかの記事に分けて記録したい。



参加したのは、2021年3月まで運転されている昼行列車。6両編成のWe銀河は、各車両に特色がある。
今回は1番人気(らしい)プレミアルームを利用。プレミアルームは名前の通り最上級に位置する部屋タイプで、部屋の豪華さもお値段も最も高いものになっている。6両編成のWe銀河のうち6号車にのみ5室だけ設定のあるプレミアルーム。大変期待が高まった状態で、ツアーに参加した。

全部紹介すると長くなるので、今回はプレミアルームとその部屋がある6号車に限ってレビューしていく。


 

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乗車口(これは途中下車して撮影した写真)。

ホームに止まる瑠璃紺色の車両。他にない車体色ながら落ち着いた色味。特別な列車に乗るというワクワク感しかない。この車両に下関駅から約11時間半、お世話になる。


6号車はプレミアルーム5室のほかに、"彗星"の名が付けられたフリースペースを備える。

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ヘッドマークを模した案内と客室が並ぶ廊下。サンライズExp等のこれまでの夜行列車とは異なった雰囲気で、寝台特急に乗るのとは少し違った類のドキドキ感。


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プレミアルームはグリーン車扱いの個室。2人用4室と1人用1室が用意されている。

グリーン個室扱いなのは、お金の話が絡んでいるそうで。完全な寝台車にすると別途税金がかかるとかなんとか....。We銀河は、"リーズナブルな価格で気軽に列車の旅を楽しめるように"というコンセプトを掲げている。新たなグリーン料金を設定した個室扱いにすることで、高額になることを避けているらしい。


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部屋のロックはサンライズExpと同じ方式。ドアを閉めて4桁のナンバーを入力するとロックがかかるタイプのもの。
操作も簡単、一度理解すれば簡単に利用できる。サンライズ乗車時に初めて使ったけど、大変良くできたシステムだと思う。


さていよいよお部屋へ。

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室内。
座席とは別に、大きいソファにクッションが並べられたレイアウト。
車窓側を向いたソファはふかふか。部屋が三角形の形をしているのも新鮮だ。
座席は普通車のものかと思いきやそうではないようでした。

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背もたれを倒すと、ベッドへ転換する優れもの。寝台利用時にはここにシーツが敷かれる。
シーツを敷かないでこの状態にして良いのかなーとも思ったのけど、いただいたパンフに推奨されていたので躊躇なく(笑)。


今回はこの個室を2人で利用。狭さや窮屈感は全く感じない。
2つの大きな窓に映る車窓を、クッションにもたれかかったり時には横になったりしながら楽しむ。長時間乗車なのでソファ・寝台それぞれ存分に堪能できる。


部屋には2つ、コートが掛けられるフックがあり、写真右下(ソファの座面の下)には荷物スペースがあった。また背もたれを倒した時の下部分にも空間ができ、持ち込んだスーツケース(航空機の機内に持ち込めるギリギリのサイズ)でも収納できた。


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ブラインドもあるのが嬉しい。夜行列車にはなくてはならない装備。

乗ってみて驚いたのが、窓ガラスがとにかく綺麗なこと。おそらく運行に向けて丁寧に磨いているのだろう、雨による水アカや汚れが見当たらなかった。今回の乗車では、こういったサービス精神が随所に感じられました。
だけどその反面、外から車内の様子が丸見えだし、まぁ目立つ車両だから注意を引く笑。ブラインドに頼ったことも何度かあったくらい。

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座席間には備え付けのテーブルとランプシェードが灯る。コンセントとUSBポート、部屋の明かりを調整するコックがあった。
銀河をイメージしてか、星の形が各所にあしらわれている。

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寝台利用時は枕もとになる部分の照明。

照明が多く、数は覚えているだけで5種類はあった。足元灯も備え付けてあるのが寝台車両らしいポイント。
昼行列車では終点の到着は夜。いろいろな照明を使い分けて車窓を楽しめるのが良かった。

 

 

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始発の下関駅から乗車し、終点大阪駅までの全区間乗車。
先ほど述べたように、昼行列車の終着駅への到着は夜。昼と夜それぞれ違った雰囲気で列車を楽しむことができるので、意外とあっという間の11時間半だった。


フリースペースを楽しむもよし、客室でのんびりするもよし。これまでにないくつろぎを体感できた列車旅だった。夜行列車だと"のんびり"ではなく"睡眠"になるわけだから、おそらく夜行に乗っていたらこんな感想は出なかったと思う。
リーズナブルとはいえグリーン料金はやっぱり高めではあった。しかし、払った価格以上の満足度が得られたのは言うまでもない。存分に銀河を堪能し楽しむことができたツアーだった。


実験的な意味合いもあるのだろうけど、ぜひ軌道に乗って欲しい企画。全国にこんな寝台列車が増えるといいなぁ。


今回はこの辺で。