れいるのおと

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土佐くろしお鉄道 中村駅の入手困難な駅弁を食す!

四国というのは駅弁が少ない。
例えば徳島県は、全国で2県しかない駅弁ない県の1つだ(もう1つは沖縄)。

いや、買える場所が少ないだけかもしれない。
駅弁というと発着起点となる駅か、車内販売で発売される。しかし昨今の需要減衰で車内販売は全国的に廃止の方向に向かい、JR四国では観光列車を除いて終了している。また、四国内にある路線が多くないため主要駅となる大きい駅が少なく、結果的に駅弁を買える駅が少なくなっているのが要因かもしれない。さらには駅弁そのものの需要が減少傾向にあるため、販売を縮小したり製造をやめるメーカーも出ているほど。

つまり、駅弁は買うタイミングを逃すと次いつ出会えるかわからないものになりつつある。そして四国ではそれがよりシビアに現れるので注意が必要なのだ。

 

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さて、本題。

高知県を走る土佐くろしお鉄道中村線宿毛線のお話。
JR窪川駅から分岐して伸びる中村線と、中村線の終点中村駅から伸びる宿毛線が、高知県の左下の方に存在する。いわゆる盲腸線である。
この中村駅ではひっそりと駅弁が発売されていて、入手困難な駅弁として知られている。

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購入した場所は、中村駅の改札前にある土佐くろしお鉄道直営の売店。大八というメーカーの幕の内弁当が販売されていて、価格は700円とお安い。

徳島では駅弁売ってないのに、高知の端っこの駅で売ってるという不思議。土佐くろしお鉄道の本社があるからだろうか。入荷数も少なく土日祝日には売り切れることもあるというなかなか入手が難しいお弁当、と聞いていたけど平日だからかすんなり買うことができた。


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四万十川沈下橋とトンボが描かれた表紙。お弁当は黒の木目調柄。

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俵型のごはんに梅干し、おかずは玉子焼き、鯖の塩焼き、から揚げ、ヒレカツ、大学芋、かまぼこ、煮豆、昆布、たくあん、柴漬け。シンプルながらおかずも多くて嬉しい。

お味の方は、これまたどれ取っても美味しい。玉子焼きは甘さ控えめで出汁の味がするもの、ヒレカツも程よい脂で柔らかく、煮豆や大学芋も美味だった。四国に来て意外で驚いたのは、お米が美味しいこと。この駅弁のご飯は冷めても柔らかく大変美味でした。あとは美味しいのは魚ですね、脂の乗った鯖で柔らかく美味だった。


なかなか来る機会はないかもしれないけど、再訪したらぜひまたいただきたい駅弁。ごちそうさまでした。


今回はこの辺で。