れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

幻の上野駅18番線ホームの遺構

様々な列車の発着点で昔からターミナル駅として存在してきた上野駅。現在はほとんどの列車が通り過ぎる途中駅と化していて悲しい限りだが、その話は置いといて。


上野駅ではなぜか欠番になっている18番線ホームを見に行ってきた。

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上野駅18番線は、上野駅の地上ホームの1つとして多くの列車が発着した番線だ。もともと地上ホームは20番線まで線路があったが、新幹線開業に関連して廃止。新幹線開業後は、19・20番線は新幹線ホームの番号となった。

18番線ホームは新幹線開業後も使用され続けた。晩年は集団就職列車などが到着する臨時列車用ホームとして活用されていたことで知られている。
そして1999年、廃止。すでに開業していた新幹線ホームの数字は19からだが、敢えて番号をずらすことをしなかったため、現在でも欠番となっている。


そんな18番線、ホームは今も一部が健在。ホームの遺構は16・17番線ホームから見ることができる。

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旧18番線。現在は線路が剥がされた状態で、東京寄り・日暮里寄りともふさがっているが、一部分だけ残されて従業員用の通路として使われている。


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東京寄り。線路があった跡がしっかり残っている。ここは埋められて、スポーツジムや駅事務室行きの通路に変わった。

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旧18番線上にある、駅事務室へ続く通路。明らかに床の色が変わっており、"後付けした感"が強め。


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日暮里寄りにも建物が立っておりふさがれている。どうやら電機関連の施設のよう。


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懐かしい方には懐かしい光景かもしれない。

ちなみに、19・20番線の名残は空から見るとわかりやすい。


19・20番線行きの線路は現在留置線として活用されている。


発着駅としての役目がかなり薄れてきた上野駅、がらんとしていて寂しく感じられた。やはりターミナルにはターミナル駅であって欲しいなと思うけど、これも時代の流れか。
ホーム2つくらいを廃止して、まだ尾久に数両いるブルトレを展示するためのミニ博物館にしてくれたら、歴史的価値も増しておもしろいんじゃないかなぁと思ったり。やってくれないかなぁ(笑)?




今回はこの辺で。