れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

夜行列車はここから、上野駅13番線

上野駅の地平ホーム。線路の終わりより先に歩道がある"頭端式ホーム"構造で、ターミナル駅として今なお存在している。

とりわけ13番線ホームは、寝台列車のホームとして知られている。ブルートレインが走っていた頃、このホームから数多くの名列車が発車していた。

_2203934
寝台列車のホームと呼ばれているのはいるからだろう。上野駅から多くの寝台列車が発着していたのは国鉄時代からで、ターミナル駅として確立していた。全盛期、つまり寝台特急や長距離列車が走っていた頃は、発車する番線の区別はなく、地平ホームから東北、高崎、常磐の各方面へ多くの列車が出発していた。


それが新幹線開業とともに寝台列車、長距離列車は数を減らしていき、上野駅ホームも13-17番線の5線に。寝台列車も数えられるほどになり、ほとんどが客車列車での運行となった。
この頃、北海道にカシオペア北斗星、秋田へあけぼの、青森にはくつる上越方面に北陸・能登が運転されていた。ここで2000年頃の時刻表を参照したい。

カシオペア 1620発

北斗星1号 1650発
北斗星3号 1903発
あけぼの 2115発
はくつる 2223発
北陸 2303発
能登 2333発

そこそこの本数の定期列車が設定されており、出発準備や資材搬入の時間を考慮すると、過密なスケジュールが組まれていたといえる。加えて臨時の寝台特急エルムや北斗星81号なども設定されていたため、寝台列車は13番線ホームだけでは捌きれるはずもなく、14番線や15番線から出発する列車も多かった。


しかし、2002年のはくつる廃止、北斗星の1列車化などから、次第に寝台の出発は13番線でのみ行われるように。おそらくこの頃から13番線=寝台列車のホームが定着。フリースペース「五つ星ひろば」もあってか、その印象がより浸透、強調されたように感じる。



13番線から寝台が発車するというのは、現在でも変わっていない。カシオペア紀行や"四季島"でも、13番線が発着に使われている。
四季島は正確には、乗車は13.5番線という専用ホームを乗降に使っているが、車両の入線場所は13番線。13番線=寝台列車のホームというのは、JR側も意識しているのかもしれない。



定期夜行列車の衰退と高級路線への転換で、かつてのそれとは全く異なった形態になった寝台。また、上野東京ラインの開業で、地平ホームとりわけ13番線から発車する列車は数少なく、非常に閑散とする時間が長くなった。
そして先日、13番線の大規模な改修工事が行われることが発表され、五つ星広場が閉鎖。ホームの空気感に加えて装いも変わってしまいそうで、寂しいなぁなんて。


ま、ノスタルジーに浸ってばかりじゃ時代に取り残されてしまうので、ひとまず新しい13番線ホームを楽しみにしようかな。




今回はこの辺で。


最後までご覧いただきありがとうございます
クリックしていただけると励みになります


にほんブログ村 鉄道ブログへ


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 Nゲージへ

鉄道コム